まえおき として、すこしだけ ローマ字の ことを 書きます。
Tokyo, Kyoto, Osaka, Chuo, Tomei, Tohoku, Kanto などは、「長音」の符号を 省略 する こと が おおい です。それでも 日本人は これらの 単語の 読みかた が わかります。わかる ので、わざわざ 表記で 長いか 短いか を しめす 必要が ないわけです。(しかも、外国人は 母音の 長さを 区別できないから はんざつ
な 長音符号などは 不要だ、などと 言われれば、「ああそうか、ローマ字は ガイジン用だからな」などと おもってしまう わけ です。)
読みかた が わかっている から とくに もんだいに ならない わけ です。発音に あわせて マクロン や シルコンフレックス を つける のは てま が かかる だけ です。
英語の場合、「マジックe」や「マジック -le」のパターン以外では、「短音」と「長音」の 区別 は 文字表記に 反映 されない こと が おおい です。
mitochondria の 第1音節の i は「長音」、つまり「アイ」の 読みかた です。
drive の i は「アイ」なのに、driven の i は「イ」と「エ」の 中間のような 音です。
even の第1音節の e は「イー」ですが、seven の第1音節の e は「エ」です。
evil の e は「イー」ですが、devil の e は「エ」です。
table の a は「エイ」ですが、tablet の a は いわゆる「ェア」です。
medical の e は「エ」ですが、media の e は「イー」です。
manual の第1音節の a は「ェア」ですが、maniac の第1音節の a は「エイ」です。
mania の第1音節の a は「エイ」ですが、mafia の第1音節の a は「ア(ー)」あるいは「ェア」です。
つづり を みて も、母音字の 読みかたは、どんなときに 「短音」で、どんなときに 「長音」か、あるいは それ以外か、なかなか 予測 できません。
では、つづりを みた だけで 読みかた が わかる ように、つづり字記号を つけたり 母音表記を 変更したり するかといえば、通常は そんなことは しません。単語の 読みかた が わかっている 場合 には、わざわざ そんなことを するのは めんどう な だけ でしょう。
日本語の ローマ字でも、標識に 「大通り(おおどおり)」を "odori" と 書いてあったり します。これでは 「踊り(おどり)」と くべつ が つかない はず なのですが、そういうことは いっさい 気にせずに みじかい つづり に してしまう。長音記号 も つけなかったり します。
英語の 場合でも、driver と river の i の 読みかたの ちがいを 明確にするために ふだん わざわざ 記号を つけたりは しません。
それでも やはり つづりを みただけで 読みかた
が わかる ように 「短音」と「長音」を つづりの ちがいで くべつ しよう、つづり と 発音 を 一致 させよう、という 英語の つづり字改革案 も あります。
フォニックスよりも 単純な ルールを つくって 改革する 派 と フォニックスの 基本ルール のみ を 改良して 徹底させる 派 に 大別 されます。(新しい文字体系をつくる派は 論外なので、はぶきます。)
前者は 「短音」と「長音」を つづりの ちがいで くべつ します。マジック e は まったく つかわず、二重子音字も ほとんど つかいません。
後者は、でだしの よまない もじを カットしたり、「短音」の 明確化の ために 二重子音字を 語中で つかって body, lily, pity を boddy, lilly, pitty と 書くような ことを します。ただし、ever, never は、そのまま。
しかし、そのようなことを しなくても、(英語ネイティブは) そのままでも 単語の 読みかた
は わかるじゃないか、それよりも 書きかたを かんたん に するために はつおんに カンケイの ない よぶんな もじを 省略する だけで よい ではないか、その際に ひつように 応じて つづりの 微調整を することも ある としても、読みかたの 明確化の ために むやみに もじを 追加するのは ひかえる べき で、あとは /f/ の はつおんを f
の もじで 書く ぐらいで いい、というふうな かんがえかた も あります。
二重子音字を ほぼ そのままにして、night や sign の 読まない もじを 省略して nite, sine の ように 書くのなら、つぎのような つづり字改革案が あります。ひつような ばあいに e を つける こと に 関して 明文化 しているわけでは ありませんが、具体例に よって しめして います。
ただし、省略 できる よぶん な もじ の しゅるい に 制限 が あります。もっとも、そのおかげで aunt の u を 省略 して "ant" と 書くべきかどうか、などと なやむ ひつよう が なくなります。
「規則化英語」では、つづりのパターンに対応するよみかたをきめて、そこから逸脱した例外を修正する。マジックeのパターンも二重子音字も つかわれるが、推進は されない。
基本的な単語も ルールどおりに つづりをかえる。
th は、語頭以外では、th と dh の くべつをする。(ウィキペディアの規則化英語では、ことなる。)
動詞の過去形の語尾は、発音のとおりに表記する。 (ウィキペディアの規則化英語では、ことなる。)
Traditional Spelling Revised では、それぞれの音素に対応する書記素のパターンを一覧表にまとめ、そこから逸脱したものを修正する。分割ダイグラフ(マジック e の パターン)も 二重子音字も つかわれる。
th は、無声音でも有声音でも そのまま。
動詞の過去形の語尾は、そのまま。
短音は a, e, i, o, u で 表記。ただし、一定数の例外(any, many, other, some)をみとめる。
長音は マジック e のほかに数種類のパターンで表記。main, mane, they, way, weigh, by, bye, buy, pie, right, rite など。同音異綴異義語の区別はかなり維持される。
/ju:/, /u:/, /U/ の区別には、こだわる。
ただし、new は、/nju:/も /nu:/も、そのまま。
"super" は、"u" をそのままにする。("oo" に しない。)
"e" は、直前の母音が短いときはカットする。
live(動詞)→ "liv"(形容詞の "live" との区別のため)、love → luv.
("-ore" の "e" は、そのまま のこすことに なりました。)
よまない g は、sign, benign などでは のこるが、gnash の g はカット。
よまない gh は のこる(night, thought)。ただし、through は (thru ではなく) throo に。
/f/ の gh は、ff になる(coff, enuff, laff)。
/f/ の ph は、そのまま(phone)。
語中の二重子音字は、ストレスのある短い母音の直後で使う(dinner, supper)。(ll, ff, ss などは語末でも使われる。)
qu, tch, th, x, -(e)d, -(e)s, -sion, -tion, -sure, -ture などは、そのまま。
接尾辞をおおむね維持。
不規則でも類推の有効なパターンをそのまま維持。
借用語のつづりをそのままにする。(cello, chef.)
部分的修正では 根本的解決に ならない。表音主義は なじみにくい。そして、保守主義で 英語のつづりが むずかしいままだと、学習に時間がかかり、つかいこなせる人が ふえにくい。(英語ユーザーが多数派にならないのは、いいことかもしれません。)
「短音」の a, e, i, o, u の つづり が 不規則な ばあい | OUGH や AUGH の つづり |
"ea", "ear", "eau" の つづり の よみかた | ch なのに /k/ の おと で よむ ばあい |
外部リンク(暫定) |
1908ねん せつりつ。まだまだ これから? |
「規則化英語(Regularized Inglish)」(ウィキペディア) ふきそくな つづりを きそくてきに なるように しゅうせい します。ただし、knight の よまない k や gh など は (よみかたの さまたげに ならない ので) そのまま のこります。whose が "hooze" に なったりします。 |
カナモジカイ の ホームページ かんじをつかわない。わかちがきをする。まぎらわしいことばをいいかえる。ただし、リンクさきのサイトでは、かんじを まったく つかわない ぶんしょう は、まれ です。 |
現代日本における「識字」のイデオロギーと漢字不可欠論 -漢字文化をよそに100年さきをいく点字- |
https://daydreem-beleever.jimdofree.com/
2018.11.17.たちあげる
もとのサイトは、
www.geocities.jp/yomikata_spelling/
えいたんご の よみかた : つづり と はつおん の ルール と パターン
こえ に だして よめば、単語 は おぼえやすくなる。英文を 音読すれば 英語が 身につくのだと いわれる。
しかし、英単語の よみかた が わからなければ 音読は できない。それが 原点 だった よう に おもいます。
英語は、文字と発音の関係が 複雑なので、身につけるのには 時間が かかります。じゅうぶんな時間・気力・体力などを もつ 人 たち だけ が、英語を身につけられるというわけです。
つづりが むずかしければ それだけ 時間が かかります。ゆえに、英語をつかえる人が ふえにくい。でも、そのほうが いいのかもしれません。もしも 英語をつかう人が マジョリティーに なったら、おしまい です。つかわないひとが おいつめられることになるので。
カナモジカイ の ウェブサイト
http://kanamozi.org/
かんじ を みなければ いみ が わからないような ことば は、つかわない ほう が いい。のぞまれるのは、カナモジ で かいても いみ が つたわる ことば。みみ で きいて わかりやすい ことば。
カナモジカイ は「コトバのバリアフリー」をうったえ、「漢字を使わないことを恥としない文化」の創造をめざしている(https://twitter.com/kanamozikai/status/1632246825750269953)とのこと。
もっと つかうカンジを へらしたほうがいいのでは?
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