「エイ」「イー」「アイ」「オウ」「ユー」の おと を かきあらわす 際の きほん的な パターン と して、〔母音字+子音字+よまない e〕のパターン が あります。
-aCe, -eCe, -iCe, -oCe, -uCe
さいごの e は 発音せず、まえに ある 母音字が 「長音」(「アルファベットの なまえ読み」)に なることを しめす もの です。そのような ばあい の e を 「マジック e 」 と よぶこと が あります。( https://teflpedia.com/Magic_e )
そして、"magic e" で 検索 してみると、"split digraph"「分割二重音字」(分離二重音字、分裂2字1音)と いう よびかた も あることが わかります。split は わかれている ということ、digraph(ダイグラフ) は 2もじ で 1つ の おと を あらわす つづり の こと です。a-e, e-e, i-e, o-e, u-e で、それぞれ ひとつ の くみ です。わかれているので、split digraphs です。
ちなみに、2つ の もじ が くっついて 1つ の おと を あらわす とき は、ただ の digraph(2字1音、二重音字)です。ee, eu, ew, oi, ou などは、母音のダイグラフ です。ch, sh, th などは、子音のダイグラフ です。
ふたつ の 母音字 は、はなれていても おと は ひとつ です。
〔a+子音字+e〕--- a を「エイ」と 読む。ex. fake, gate, pace, shake, tape.
〔e+子音字+e〕--- e を「イー」と 読む。ex. cede, mete, Pete, scene, theme.
〔i/y+子音字+e〕---i/yを「アイ」と 読む。ex. nice, shine, spice, style, type.
〔o+子音字+e〕--- o を「オウ」と 読む。ex. dose, doze, home, nose, role.
〔u+子音字+e〕--- u を「ユー」(あるいは「ウー」)と 読む。ex. cute, fuse, rule, use.
なぜか 「長音」の E に 関しては、-eCe よりも -eaC や -eeC の よう に 書く 単語 が おおい よう です。ea や ee は、ただ の 母音ダイグラフ(2字1音)です。
have, give, live, love, glove, move, prove, lose, come, some, done, none, one など の よう に、みかけ上 は〔母音字+子音字+e〕の パターン なのに 読みかた が 変則的な 単語も あります。
なぜか 「長音」の E に関しては、-eCe よりも -eaC や -eeC のように 書く 単語が おおい よう です。
みため は〔母音字+子音字+e〕の パターンなのに 読みかた が 変則的な 単語 も あります。
have の a は 「短音」か「弱母音(シュワー)」ですが、behave の a は「長音」です。
接尾辞の -ade の a は 「エイ」と 読むのが ふつう ですが、・・・
comrade の a は 読みかた いろいろ です。promenade の a も 読みかた いろいろ です。
接尾辞の -age は、名詞の age とは ことなり、a を「エイ」とは 読みません。おおくは 「イ」(「イ」と「エ」の中間)です。ただし、garage, mirage, triage などには 要注意。
ate (動詞 eat の過去形) は、英米で 発音が ことなります。
-ate の a は 動詞では「エイ」、名詞や形容詞では 「イ」(あるいは シュワーも)が ふつう です。
「エイ」: annihilate, automate, commemorate, decorate, dedicate, dictate, donate, fabricate, illustrate, imitate, indicate, irritate, navigate, operate, rotate, stimulate, translate, urinate,
vindicate
「イ」: chocolate, climate, delicate, intimate, passionate, private, senate, ultimate
(ちなみに、playmate, roommate, teammate などは mate の a と 同様 「エイ」なので のぞく。)
おなじ つづり でも 品詞 に よって 読みかた が ことなる ばあい が ある。certificate, deliberate など。
adnate, cognate, innate などは 形容詞ですが、-nate の a を「エイ」と 読みます。
chorale, morale, rationale などは 変則的な 読みかた です。
femme fatale の 読みかた 要注意。
finale の e は 発音する。
vase は 読みかた いろいろ です。
face とは ことなり、preface や surface の a は 「エイ」とは 読みません。
furnace, menace, necklace、palace, populace, solace の a も 「エイ」とは 読みません。
grimace には、複数 の 読みかた が あるので 要注意。
nice, rice, advice, device, vice, suffice など と ことなり、notice, practice, service の i は、「アイ」とは 読みません。
definite, medicine, opposite などの e は、装飾的な e です。
promise の e は 装飾的な e ですが、compromise の e は マジック e です。
bise, machine, magazine, marine, police, vive は i を /i:/ で 読みます。
give の e は マジック e ではなく、i は 「短音」です。
live は 動詞のときは i を 「短音」で 読み、形容詞のときは i を 「長音」で 読みます。
ついでに、living の i は 「短音」であり、alive, livelihood, lively, liven, livestock などの i は 「長音」です。
lived の 読みかた 要注意。long-lived, short-lived.
archive, arrive, beehive, survive などの e は マジック e で あり、i は 「長音」(アルファベット読み)ですが、active, derivative, native, negative, passive, positive, primitive, relative などの 語末の e は、v の うしろ
だから と いう 理由で 書く だけ の 装飾的な e であり、マジック e ではありません。
missile や mobile の -ile の i は 英国式では「長音」だが、米国式では「弱母音」。docile や fragile でも 同様。ただし、gentile は 英米共通で i を 「長音」で 読みます。(gentle との 混乱を さけるためか。)そして、senile も 英米共通で i を 「長音」で 読みます。
vine の e は マジック e だが、vineyard の e は ちがう。ravine の e は、machine の e と 同様、マジック e ではない。
come, some は 読みかた が 変則的で あり、規則的な chrome, dome, drome, gnome, home, mome, nome, pome, Rome, tome などとは 韻を ふみません。
-some で おわる 単語 は、o を 弱母音 で 読むもの が おおい が、いくつか は o を 「オウ」の 音 で 読む。
「オウ」 : acrosome, chromosome, liposome, ribosome.
「弱母音」: awesome, bothersome, burdensome, cuddlesome, cumbersome, handsome, lonesome, threesome, tiresome, troublesome, twosome, etc.
done, none, one や gone なども 要注意。規則的な cone, drone, hone, lone, phone, prone, stone, throne, tone, zone とは 韻を ふみません。
scone や shone のように、読みかた が 一定しない 語 も あります。
lose, whose も 要注意。
purpose の e は 装飾的な e です。
-ove の o は 3しゅるい の 読みかた が あります。たとえば、rove, love, move は、それぞれ o の 読みかた が ことなります。
above, dove(#), glove, love, shove を abuv, duv, gluv, luv, shuv のように 書かないのは、むかしは u と v の もじ の かたち の くべつ が なかったことが おおきな 要因 です。そして、v の あと に e を つけるのは、読みかた とは 無関係に -ve
と 書くことにしておけば 書きかた で まよわなくて すむ ので 便利 だった から でしょう。
ちなみに、語末の -ise と -ize の くべつ に しても、読みかた に カンケイなく 一律に -ise と 書くことにしておけば 書きかたとしては たんじゅん なので 実は ラク なのです。
capsule の 読みかた は、英米で ことなります。
fortune の うしろ はんぶん は、tune と 読みかた が ことなります。
〔母音字+子音字+e〕の パターンの うち、子音字が "r" の ばあい は、読みかた が やや 変則的です。
-are, -ere, -ire, -ore, -ure
-are に 関しては、are(be動詞)が 例外であり、本来は "ar" と 書くべき。面積の "are" や "hectare" は 規則的な 発音 も ある。
-ere に 関しては、ere, there, where が ルールに あてはまらない 発音。また、were は "wer" と 書けば 発音どおり に なる。
-ire は、一連の -shire で 終わる 地名に 注意。語末の e は 無音だが 「マジック e」ではない。
ex. Hampshire, Lancashire, Yorkshire
-ure は、sure の 発音が 変則的。また、-ture で おわる 単語 (adventure, culture, expenditure, feature, future, gesture, picture, suture, vulture)に 注意。fissure や pressure も 要注意。
子音字 2つ の 直前に ある 母音字 は、「長音」ではなく 「短音」で 読むのが 原則 です。
しかし、〔母音字+子音字2つ+ e〕の 場合でも、語末の e が マジック e として 機能する 単語が あります。
bathe, blithe, clothe, lathe, lithe, scythe, (swathe), tithe , writhe などは マジック e が 有効 です。(swathe の a は ほか の 読みかた あり。withe の i は「短音」。)
arrange, change, exchange, grange, range, strange のような 例も あります。(ただし、flange や orange には あてはまらない。)
baste, chaste, haste, lambaste, paste, taste, waste のような 例も あります。(ただし、caste や cineaste には あてはまらない。)
isle や lisle の i は「アイ」で、s は 無音 です。(ile, lile と 書けば 発音どおり。)
acre, lucre, ochre(ocher), ogre など も みかけ上 は マジック e の パターンに にています。
そして、cable, maple, title, noble など の よう に、〔「長音」+子音字+ l +無音の e〕と いう パターン も 存在 します。
単語によっては、子音字 2つ の 直前の 母音字の 読みかた が 「長音」で あっても マジック e は ありません。
child, mild, wild, pint, behind, bind, blind, find, grind, hind, mind, rind, wind(動詞)
bold, cold, fold, gold, hold, mold, old, sold, told
bolt, colt, dolt, jolt, molt, revolt, volt
both, ghost, host, most, post
Ruth, truth
(わざわざ 語末に e を つけて Childe や Wilde と 書くのは とくしゅ な ばあい です。)
たとえ 「マジック e」が 基本の パターンで あっても、すべてを この パターンで かたづける こと は 不可能 です。
〔母音字+子音字+e〕の パターン 以外 にも、「エイ」「イー」「アイ」「オウ」「ユー」を 表記 する 方法 は あります。
「エイ」--- a, ai, ay ; ei, ey, e, ee
「イー」--- e, ee, ea ; ei, ie, ey, y, i, oe, ae
「アイ」--- i, -ie, -ye ; ei, y, -uy, -igh
「オウ」--- o, -oe, oa, oh ; ow, eau, au
「ユー」(あるいは「ウー」)--- u, -ue, eu, ew, -u, ui, -ugh
「長音」の「エイ」「イー」「アイ」「オウ」「ユー」の 音 に 対応する 表記法は 多種多様 です。
この 多様性 ゆえ に、male, mail の くべつ、sale, sail の くべつ、tale, tail の くべつ、right, rite, write の くべつ、mete, meet, meat などの くべつ が 可能 に なります。
【関連する姉妹ブログの記事】
マジックeのパターンと「長音」
http://ameblo.jp/novospel-jpn/entry-10225584461.html
「規則化英語」では、つづりのパターンに対応するよみかたをきめて、そこから逸脱した例外を修正する。マジックeのパターンも二重子音字も つかわれるが、推進は されない。
基本的な単語も ルールどおりに つづりをかえる。
th は、語頭以外では、th と dh の くべつをする。(ウィキペディアの規則化英語では、ことなる。)
動詞の過去形の語尾は、発音のとおりに表記する。 (ウィキペディアの規則化英語では、ことなる。)
Traditional Spelling Revised では、それぞれの音素に対応する書記素のパターンを一覧表にまとめ、そこから逸脱したものを修正する。分割ダイグラフ(マジック e の パターン)も 二重子音字も つかわれる。
th は、無声音でも有声音でも そのまま。
動詞の過去形の語尾は、そのまま。
短音は a, e, i, o, u で 表記。ただし、一定数の例外(any, many, other, some)をみとめる。
長音は マジック e のほかに数種類のパターンで表記。main, mane, they, way, weigh, by, bye, buy, pie, right, rite など。同音異綴異義語の区別はかなり維持される。
/ju:/, /u:/, /U/ の区別には、こだわる。
ただし、new は、/nju:/も /nu:/も、そのまま。
"super" は、"u" をそのままにする。("oo" に しない。)
"e" は、直前の母音が短いときはカットする。
live(動詞)→ "liv"(形容詞の "live" との区別のため)、love → luv.
("-ore" の "e" は、そのまま のこすことに なりました。)
よまない g は、sign, benign などでは のこるが、gnash の g はカット。
よまない gh は のこる(night, thought)。ただし、through は (thru ではなく) throo に。
/f/ の gh は、ff になる(coff, enuff, laff)。
/f/ の ph は、そのまま(phone)。
語中の二重子音字は、ストレスのある短い母音の直後で使う(dinner, supper)。(ll, ff, ss などは語末でも使われる。)
qu, tch, th, x, -(e)d, -(e)s, -sion, -tion, -sure, -ture などは、そのまま。
接尾辞をおおむね維持。
不規則でも類推の有効なパターンをそのまま維持。
借用語のつづりをそのままにする。(cello, chef.)
部分的修正では 根本的解決に ならない。表音主義は なじみにくい。そして、保守主義で 英語のつづりが むずかしいままだと、学習に時間がかかり、つかいこなせる人が ふえにくい。(英語ユーザーが多数派にならないのは、いいことかもしれません。)
「短音」の a, e, i, o, u の つづり が 不規則な ばあい | OUGH や AUGH の つづり |
"ea", "ear", "eau" の つづり の よみかた | ch なのに /k/ の おと で よむ ばあい |
外部リンク(暫定) |
1908ねん せつりつ。まだまだ これから? |
「規則化英語(Regularized Inglish)」(ウィキペディア) ふきそくな つづりを きそくてきに なるように しゅうせい します。ただし、knight の よまない k や gh など は (よみかたの さまたげに ならない ので) そのまま のこります。whose が "hooze" に なったりします。 |
カナモジカイ の ホームページ かんじをつかわない。わかちがきをする。まぎらわしいことばをいいかえる。ただし、リンクさきのサイトでは、かんじを まったく つかわない ぶんしょう は、まれ です。 |
現代日本における「識字」のイデオロギーと漢字不可欠論 -漢字文化をよそに100年さきをいく点字- |
https://daydreem-beleever.jimdofree.com/
2018.11.17.たちあげる
もとのサイトは、
www.geocities.jp/yomikata_spelling/
えいたんご の よみかた : つづり と はつおん の ルール と パターン
こえ に だして よめば、単語 は おぼえやすくなる。英文を 音読すれば 英語が 身につくのだと いわれる。
しかし、英単語の よみかた が わからなければ 音読は できない。それが 原点 だった よう に おもいます。
英語は、文字と発音の関係が 複雑なので、身につけるのには 時間が かかります。じゅうぶんな時間・気力・体力などを もつ 人 たち だけ が、英語を身につけられるというわけです。
つづりが むずかしければ それだけ 時間が かかります。ゆえに、英語をつかえる人が ふえにくい。でも、そのほうが いいのかもしれません。もしも 英語をつかう人が マジョリティーに なったら、おしまい です。つかわないひとが おいつめられることになるので。
カナモジカイ の ウェブサイト
http://kanamozi.org/
かんじ を みなければ いみ が わからないような ことば は、つかわない ほう が いい。のぞまれるのは、カナモジ で かいても いみ が つたわる ことば。みみ で きいて わかりやすい ことば。
カナモジカイ は「コトバのバリアフリー」をうったえ、「漢字を使わないことを恥としない文化」の創造をめざしている(https://twitter.com/kanamozikai/status/1632246825750269953)とのこと。
もっと つかうカンジを へらしたほうがいいのでは?
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