英単語で読まない子音字のパターンまとめ

書いてあるのに読まない子音字をふくむ英単語

 

まず、読まない 子音字 を パターン別 に して あつめて おく。

ただし、この なか には 読んだり 読まなかったり する 子音字 も ふくまれる。(たとえば herb の h、falcon の l、empty の p など。)

 

読まない b の もじ

  • 語中bt の b --- debt, doubt, subtle


debt, doubt, subtle は、それぞれ det, dout, suttle の よう に 書けば まよわず 読める はず だった。

  • subpoena の b は 読まない。

 

  • たんご おわりぶぶん mb の b --- climb, limb ; dumb, numb, thumb ; bomb, comb, tomb, womb


こまるのは、bomb, comb, tomb, womb の よう な ばあい (o の もじ の よみかた が よそく不可能) である。aplomb に いたって は o の よみかた が 2しゅるい ある。

bomber が「ボンバー」ではなく「ボマー」なのも わかりにくい。bomber の 語中 の b は 読まないのに、bombard の 語中 の b は 読む の も 一貫性 が ない。

womb の b は 読まず  "woom" の ような はつおん なのに、wombat の b は 読まれる。

plumber の b は 読まないが、clumber の b は 読む。

 

number の b は 読む。ただし、numb の 比較級 の 場合 は number の b を 読まない。

 

読まない c の もじ

  • たんご でだし ct の c --- ctenoid


indict, indictment の c は 読まない。
victuals は c も (u も)  読まない。
Connecticut の まんなか の c は 読まない。

chutzpah の c も 読まない。

succinct の c は 読まない こと が ある。

muscle の c は はつおん しない が、関連語 の muscular の c は はつおん する。

ascend, crescent, descend, excel, excite, scene, scent など の  c は はつおん しない と いう かんがえかた も ある よう だ。

英国式はつおん では schedule の c を 読まない と いう かんがえかた も 可能 では ある。

back, buck, cock, dick, duck, hack, jack, kick, luck, pack, pick, stock, yuck などの -ck の c は はつおん しない もじ で ある と いう かんがえかた も 可能 では ある が、一般 に  "ck" で /k/ の はつおん を する と いう あつかい で ある。

 

読まない ch の つづり

 

yacht の ch は 読まない。まるで "yot" のように はつおん する。

fuchsia の ch も 読まない。まるで "fucia" のように はつおん する。

chthonian, chthonic などの ch も 読まない。

 

読まない d の もじ

 

handkerchief, handsome, Wednesday などの d は 読まない。

sandwich や Sindbad の まんなか の d は 読んだり 読まなかったり である。

grand prix の d と x は 読まない。

 

読まない g の もじ

  • たんご おわりぶぶん gm の g
    --- apothegm, diaphragm, epiphragm, paradigm, phlegm, syntagm
  • たんご おわりぶぶん gn の g
    --- align, benign, malign, assign, design, resign, sign
    --- deign, feign, reign, foreign, sovereign
    --- impugn, oppugn, repugn
  • たんご でだしぶぶん gn の g --- gnat, gnaw, gnosis, gnostic, gnu



campaign や champagne の g も 読まない。

gnocchi, poignant, vignette などの "gn" に 注意。これらの 単語の g は 読まないが、すぐあとの n が /nj-/ に なったりする。

 

読まない gh の つづり

  • 語中・語尾 の gh

--- high, sigh, thigh
--- bright, delight, fight, flight, fright, light, might, night, sight, slight, tight, uptight
--- height, sleight
--- eight, freight, inveigh, neigh, neighbor, sleigh, weigh, weight
--- straight, straighten
--- caught, daughter, haughty, naughty, onslaught, slaughter, taught
--- ought, bought, brought, fought, sought, thought, wrought
--- bough, doughty, drought, plough(= plow)
--- dough, doughnut, though, although

doughnut, though, through は donut, tho, thru と 書かれることが ある。

brougham, slough, sough のように おなじ つづり で 読みかた が ふくすう ある ばあい も ある。

Hugh, Hughes, Leigh, Maughm, Vaughan, Vaughn などの gh も 読まない。

 

読まない h の もじ

 

heir, honest, honor, hour などの h は 読まない。

また、herb の h も 読まない こと が ある。

dishonest, dishonor の h も 読まない。

dinghy, exhausted, exhibition, oh, ohm, Beckham, gingham, ghost, Ghana, aghast, ghetto, ghibli, spaghetti, Thai, Thailand, Thames, thyme などの h も 読まない。

Birmingham の h は 読まないとき と 読むとき が ある。


ちなみに、Lockheed は「ロッキード」の 英語での つづり だが、h は 読んだり 読まなかったり する。

exhale, forehead, posthumous, vehement, vehicle の h も 読んだり 読まなかったり する。

shepherd の h も はつおん しない。(ひと に よって は -ph- を /f/ の おと で はつおん する こと が ある。)

chameleon, chaos, chaotic, character, charisma, chronicle, mechanic, mechanism, scheme, scholar, school, synchronize, tachometer などの h も はつおん しない と いう かんがえかた が 可能。(一般に、ch を /k/ と 読む 単語 と いう あつかい に なる。)

 

読まない j の もじ

 

marijuana の j は、英語 では はつおん しない。

 

San Jose の J は、英語 では はつおん しない こと が おおい。

 

読まない k の もじ

  • たんご でだし kn の k
    --- knack, knackered, knave, knee, knickers, knife, knight, knit, knob, knock, knoll, knot, know, knuckle

読まない l の もじ

 

could, should, would の l は はつおん しない。また、これら の 語 の ou は book の oo と おなじ はつおん。

chalk, stalk, talk, walk などの l も 読まないが、これ は -al- と 書いて au/aw と おなじ ように 読む パターン で ある。

falcon の l は はつおん したり はつおん しなかったり である。a の よみかた も ふくすう ある。

alms, almond, salmon などの l は 読まない もじ。

balm, calm, palm, psalm などの l も ふつう は 読まない。

napalm は はつおん要注意 の 英単語 である。

folk の l は 読まないが、yolk の l は 読む こと も ある。(yoke と おなじ つづり で 書く こと も ある。)

Lincoln や Malcolm の 後半 の l は 読まない。

colonel の 語中 の l も 読まない。

sault の つづり で /su:/ と はつおん する。a も l も t も 読まない。

 

読まない m の もじ

  • たんご でだし mn の m --- mnemonics

読まない n の もじ

  • 語尾mn の n --- autumn, column, condemn, damn, hymn, solemn


無音 だった n が 派生語 では はつおん される 単語 の 例 が ある。
--- ex. autumnal, columnist, condemnation, hymnal, solemnity.

damning の n は はつおん しない の が ふつう だが、はつおん する こと も ある。

damned の n は はつおん しない の が ふつう だが、はつおん する(DAM-nid) こと も ある。

damnable, damnation, damnatory の n は はつおん される。

government の n が はつおん されない こと が ある。entertainment の まんなか の n に ついて も おなじよう。

 

読まない p の もじ

  • たんご でだしぶぶん pn の p --- pneumonia
  • たんご でだしぶぶん ps の p --- psalm, psychology
  • たんご でだしぶぶん pt の p --- pteranodon, Ptolemy, ptomain, ptosis


cupboard の p は 読まない。
raspberry の p は 読まない。
receipt の p も 読まない。receet と 書けば まよわず 読める はず。

empty の p は はつおん したり はつおん しなかったり である。

corps の -ps は はつおん しない(ので core と おなじ はつおん だ)が、corpse は -ps- を はつおん する。

corpsman の -ps- は はつおん しない。

coup の p は はつおん しない。

 

読まない ph の つづり

 

phthalein の ph は 読まない の が ふつう。「プタレイン」などとは にても につかぬ はつおん に なる。

ophthalmology の ph は /f/ だったり /p/ だったりする。

 

読まない s の もじ

 

island, isle, lisle, mesne, demesne などの s は 読まない。

aisle の s も 読まない。yle と 書かれる こと も ある。

debris, viscount の s も 読まない。それぞれ debree, vicount の よう に 書いた ほう が まし である。

foie gras の s も 読まない。フランス語ゆらい の 外来語。

pas の s も 読まない。これ も フランス語 に ゆらい する。

 

rendezvous/ˈrɒndɪvuː/ は、z も s も サイレント。フランス語ゆらい。

corps の -ps は はつおん しない(ので core と おなじ はつおん だ)が、corpse は -ps- を はつおん する。

corpsman の -ps- は はつおん しない。

 

読まない t の もじ

  • -sten の語中の t --- chasten, fasten, hasten, listen, moisten (ただし、tungsten の -sten の t は発音する)
  • -stle の語中の t --- castle, hustle, jostle, whistle, wrestle (ただし、pestle の t は はつおん する こと も ある。)


Christmas, mortgage の t は 読まない。

debut, depot, escargot, ragout, sabot, tarot の さいご の t は 読まない。

ballet, beret, cabaret, sachet の さいご の t は 読まない。

 

trait の さいごの t は、よむ場合 も よまない場合 も ある。

 

buffet も、よみかた が ひとつではないので、要注意。

often や soften の t 。ただし、often の t は はつおん する ひと も すくなくない。

sault の つづり で /su:/ と はつおん する。a も l も t も 読まない。

chestnut の はつおん も 要注意。まんなか の t は 読まない の が ふつう。

waistcoat の はつおん も 要注意。まんなか の t は 読まない の が ふつう。

bitch, catch, clutch, hatch, hutch, match, scratch, snatch, stitch, witch などの -tch の t は、よまない もじ で ある と いう かんがえかた も 可能 だが、一般には "tch" で "ch" と おなじ よみかた を する と いう あつかい である。("tch" の ほう が "ch" よりも よみかた が わかりやすい。"ch" は 単語 に よって よみかた が ことなる。)

 

読まない th の つづり

 

asthma の th は 読まない。

isthmus の th は 読まなかったり 読んだり する。

 

読まない w の もじ

  • たんご でだしぶぶん wr の w
    --- wrap, wrath, wreath, wreck, wrench, wring, wrinkle, wrist, write, writhe, written, wrong, wrote, wroth, wrought, wry


answer, sword, two, who, whole, whom, whore, whose の w 。
(answer は anser と 書けそう だ。)

toward の w は はつおん しない こと が ある。

Greenwich の w は 読まない。はつおん要注意 の 英単語 である。

boatswain の w は 読んだり 読まなかったり する。はつおん要注意 の 英単語 である。

bellow, below, blow, fellow, flow, glow, grow, know, low, mellow, shadow, shallow, show, slow, tow, window, yellow など、-ow /-ou/ の w は はつおん しない もじ だ と いう かんがえかた も ある が、一般には "ow" の よみかた は 「アウ」/au/ と「オウ」/ou/ と とくしゅ な よみかた例外(knowledge)が ある と いう せつめい が なされる。

 

読まない x の もじ

 

grand prix の d と x は、読まない。

faux の x は はつおん しないが、faux ami の ばあい は x を /z/ の おと で 読む。

 

roux の x は、はつおん しない。

 

Sioux /suː/(スー族)の x は、はつおん しない。

 

 

読まない z の もじ

 

rendezvous/ˈrɒndɪvuː/ は、z も s も サイレント。フランス語ゆらい。

 

 

 

 

読まない もじ にも 価値が ある ばあい が ある

 

うえ に あげたような ものに かんして、「はつおん に カンケイの ない もじ は すべて さくじょ せよ」という ルール の つづり字改革案 が ある。しかし、hour と our、know と no、knight と night、write と rite、whole と hole、psychosis と sycosis が それぞれ おなじ つづり に なって しまう こと を このむ ひと は あまり おおく ない と おもわれる。

しかし、そういった タイプ の つづり字改革案 は やはり そんざい する。

たとえば、「カットスペリング(Cut Spelling)」のように、letter を "letr" と 書いたり、lemon を "lemn" と 書いたり、the を "th" と 書いたり、night, sign を nyt, syn と 書いたり する ような、書きかた の 簡略化 だけ を おいもとめた つづり字改革案 が、じっさい に ある。(詳細 は  "http://en.wikipedia.org/wiki/Cut_Spelling" にて。)

もう すこし、ひかえめな もの も ある。はつおん に カンケイない もじ を すべて カット する の では なく、よぶん な もじを カットし、「短音」を a, e, i, o, u で 表記し、「長音」は -aCe, -iCe, -oCe と ee で 書きかたを タンジュン化し、f の おと は f の もじ で 書こう、と いう もの で ある。

 

【関連するページ】
フォニックス を 単純化 した ルール 4つ の 「つづり字改革案」

よぶんなもじをカット、短音は a, e, i, o, u で表記、長音は マジック e と "ee" を推進、/f/ を f の もじ で かく。

 

もともと スペリングソサエティーの「ハウススタイル」として かんがえられたのだが、承認されなかった。なので、「改革案(もどき)」あつかい。
knight も night も、ともに nite と 書く。know は no と おなじ つづり に なる。
hymn は him と おなじ つづり に なる。psychosis は sycosis と おなじ つづり に なる。

buy, hour, whole は by, our, hole と おなじ つづり に なる。(?)

align, benign, malign, design, resign, sign は、aline, benine, maline, desine, resine, sine になる。だが、impugn は impune には ならない。
mail, loan, byte は、male, lone, bite に なる。

deign, feign, reign は dane, fane, rane に なる。ちなみに、rain も rein も rane に なる。

comb, tomb, womb などは、b を さくじょ する だけ では 単語の ただしい 読みかた を しめす こと が できないので、そのまま。(coam, toom, woom で いいのでは?)

 

読まない もじ の うち、よぶんな ものは しょうりゃく できるのでは?

 

読まない もじ を むやみに 省略 する ような こと は さけよう。さくじょ する のは、あくまで よぶん な もじ である。

たんご でだしぶぶん の 無音もじ は そのまま のこす。know を no と 書く ひつよう は ない。

語尾 mn の n は のこす。無音の n が 派生語 では はつおん されたり する こと が ある。
--- ex. autumnal, columnist, condemnation, hymnal, solemnity.

halve と have が おなじ つづり に なる の は このましくない し、psalm が Sam に なる よう な こと が あって は ならない。

ただ、それでも さくじょ できる 読まない もじ も ある の では ない か。

もちろん、すべて の 読まない もじ を さくじょ する ひつよう は ない。

 

【関連するページ】 伝統重視の英語つづり字改革案(TSR)
よぶんなもじをカット、短音は a, e, i, o, u で表記、長音は 一覧表にあてはまらないものを修正、/f/ を f の もじ で かく。ph /f/ は、そのまま。

 

「エイ」--- a-e, ai, ay, eigh, ey

「イー」--- e-e, ee, ea, (e)

「アイ」--- i-e, ie, y, -ye, -uy, -igh

「オウ」--- o-e, o, oe, oa

「ユー」--- u-e, ue, u, ew, eu

 

この 「改革案」では、knight, night は、くべつ されず、ともに "night" に。

 

know と no の くべつ の ため に、アポストロフィーをつけて "'no"(know) に なってしまう。

hour の h も、whole の w も、おとす。(アポストロフィーをつける。)たんご でだし の 読まない もじ は、ことごとく なくなる。かつてのルールでは、psycho の p は そのまま だったが、あたらしいほうのルールでは、でだし の よまない もじ は すべて さくじょ する よう で ある。

gnash の g は さくじょ。align, benign, malign, design, resign, sign は、そのまま。

deign, feign, reign は g を さくじょ して、dein, fein, rein と なるのではなく、dane, fane, rane のように、マジック e の パターン を あてはめるはず。(あるいは、deyn, feyn, reyn か?)

comb, tomb, womb は、coam, toom, woom に なるはず。



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