たんじゅん に かんがえれば、日本語の カナモジ・かなもじ運動は、かんじ を つかわないようにする、あるいは へらす、という ことの よう です。
そして、かんじ を つかわない としても、こくごじてん の ことば の ならびじゅん(はいれつ) は そのまま かわりません。
英語の ばあい は、じじょう が まったく ことなります。つづり が かわってしまうと、じしょ の ことば の ならびじゅん も かわってしまいます。
そして、つづりを どのように かえるのか という もんだい が あります。
たとえば、break という たんご の つづり を そのままにするのか、breik と かく か、braik と かく か、braek が いいか、あるいは brake と おなじ つづり に してしまうのか。
たとえば、保守的と おもわれる フランス語でさえ、つづり字改革(1990 - 2016)を 実施しました。
ただし、とても ひかえめなものです。それでも2400語の つづり が かわります。
発音例外だった oignon が、発音に あわせて ognon に なったり、
英語からの外来語 igloo が、フランス語のルールに そって iglou に なったり、
/f/ の発音をする ph が f の文字で 表記されるように なったり、
ハイフンの つかいかた が ひかえめに なったり、
アクセント記号の つかいかた が すこし かわったり する など です。
発音しない文字は、ほとんど そのまま のこりました。
たしかに そういう いんしょう です。改革賛成派が 総論賛成各論反対で 団結が むずかしいのとは ことなり、反対派は 理由は どうあれ 連帯感が あるようにさえ 感じられます。あるがままの 英語を ほめたたえるような 意見も みかけます。
2021ねん4がつ には、こういうのが ありました。
As reformers vote to make it easier for children to learn English... These nu, sili speling rools tayk the biskit
https://www.dailymail.co.uk/debate/article-9489153/Reformers-vote-make-easier-learn-English-nu-sili-speling-rools-tayk-biskit.html
投票で きまった Traditional Spelling Revised は、nu, sili, speling, tayk, biskit など とは かかないのに。印象操作でしょうか。
"Traditional Spelling Revised, or TSR, aims to get rid of silent letters such as ‘w’ in wrong." なのに、"With this in mind, it can’t be long before they vote to change their name to the Intunashnal Speling Congris." なのです。その改革案の なかみ など は、はなから理解するつもりもなく、先入観で すべてを ぶったぎっています。結論ありき です。つづり字改革すなわち単純化と表音主義 と いう おもいこみ です。"Those who find spelling easy tend to pooh-pooh the idea that it should be simplified. They prefer to equate poor spelling with stupidity." に いたっては、つづり が どのようなものであれ、まちがえる やつ が おろか なのだと いわんばかり。むかしから きまっているものを かえたくないのでしょう。
つづり字改革案 の 人気投票 らしき こころみ が、ありました。
http://spellingsociety.org/international-english-spelling-congress
2020ねん、6つ に しぼられました。いずれも 体系的な 改革案 です。
http://spellingsociety.org/uploaded_iesc/shortlisted-comparison-misc.pdf
Lytspel, ReadScript, RichSpel-Long, RichSpel-Short, SoundSpel, Traditional Spelling Revised.
2021.4.12.のプレスリリースによれば、えらばれたのは、"Traditional Spelling Revised" でした。その6つのなかで もっとも穏健な つづり字改革案 です。
https://www.reddit.com/r/TheEnglishSpellingSoc/comments/hovo01/hamlet_and_the_case_for_spelling_reform_please/
https://www.reddit.com/r/TheEnglishSpellingSoc/comments/mp9wpk/voting_the_results_are_in/
https://www.reddit.com/r/TheEnglishSpellingSoc/comments/mpsb83/concerning_new_loanwords/
しかし、1つの音に複数のつづりパターンが対応するので、あたらしく借用語をとりいれるとき、 どのように書いたらいいのかわからないという。そもそも外来語は そのままにしておくのでは?
しかも、TSRに決まったからには、マジック e や 二重子音字のルールを厳格に実行すべきだ とか、soft c や soft g なんかやめろ とか、s と z の使い分けを徹底させろ とか、そういう かんがえ も きえてはいないのかも。
つまり、TSRは、つづり字改革の出発点としては みとめるけれども、もっとラディカルに って こと ですね。
http://spellingsociety.org/iesc-traditional-spelling-revised_article61#commento
ここのコメントらんをみても、かかれた英文がぜんぜんTSRじゃなかったりします。
“If u always repeet whot u’v always dun, u’l always get what u always got”
これって、「ルール4つのつづり字改革案もどき」の かきかた です。
( 8. Irregular or sign words )
書きかたを かんりゃく化するだけの 改革案、一部の 例外を 修正する だけの 改革案、フォニックスの きほんルールの いくつかを てってい させる 改革案、表音主義を (かなり) てってい させる 改革案、つづり字記号や とくしゅ な もじを つかう 改革案 など、さまざま です。すべての 改革案を 網羅して こまかいところまで 正確に 把握することは 不可能です。
さまざまな つづり字改革案が あります。合意形成は カンタン では ない でしょう。
さらに ほかにも いろいろ あります。
つづり字記号を 導入する 改革案。
ローマ字を 連想させるような 改革案。旧来の正書法は 完全否定。
発音記号を 連想させるような 改革案。(実際、発音記号の もと と なった。)
たしかに、high, low, night, though, through, yea が hi, lo, nite, tho, thru, yay に なったりしています。enough, photo, sulphur が enuff, foto, sulfur に なったりしています。cheloid は keloid に なりました。そういった 書きかた の かんりゃく化 というか 合理化を もとにした つづり字改革の ルールを かんがえてみるのも ありだと おもっています。
たとえば、つぎのような フォニックスの例外をへらす英語つづり字改革案 です。
あたらしい ルールを つくって おしつけることは そもそも 不可能です。それが 可能なら とっくに 改革が 実現していたはず でしょう。実際、むかしから 存在する ae, ee, ie, oe, ue のような 一貫性重視の 改革案の ルールは かんげい されていません。
ルールを つくる ばあい、すべてを はじめから 人為的に つくりあげるのではなく、従来の つづり と はつおん の カンケイを ふまえた うえで ルールとして まとめる ということです。
おしつけるのではなく、あくまで 便宜的な もの です。いきあたりばったり よりも、ルールが あったほうが 整理が できて よいと おもいます。
方言は それぞれの 地域における 日常の はなしことば です。(あらたまった) 書きことば とは ちがいます。つづり字改革は、はなしことばを 変えるもの ではなく、書きことばを ターゲットにしています。
もちろん ムリです。標準語の 基準に あわせた 表記法が せいいっぱい でしょう。
特定の 地域ではなく、辞書で みとめられているような 発音、あるいは アナウンサーが つかっているような 発音を 基準に かんがえるのが よいと おもわれます。
地域方言を つかう ひとたちも ふくめて、標準語を 身につける 際には どりょく が ひつよう です。そして、方言が 多様であればあるほど 標準語の 存在意義が まします。
標準語は まなびやすいほうが いい。
つづり字改革によって、スペリングが 標準的な はつおん の めやす に ちかづけば、不公平や 不平等の 程度が かんわ されます。
ちがいます。スペリングと はつおん記号は くべつ して かんがえる ひつよう が あります。後者は あくまで めやす と なる はつおんを しるすための 便宜であって、通常の 社会生活で ふつうに つかうような 性質の ものでは ありません。
つづり と はつおん の きほん的な ルールの 範囲内で 不規則な スペリングの 単語を 書きなおします。きほん的な ルールに 合致している ばあい には 書きなおしません。また、少々 ルールから いつだつ していても、るいすい が 有効な パターンと みなせるもの(ex. old, bold, cold, gold)については そのままに しておきます。
そのようなことには なりません。たとえば、day という 単語の はつおん は、アメリカ英語と オーストラリア英語では、おなじ では ありませんし、car の はつおん に ついても おなじような ことが いえます。しかし、そのような 国や 地域ごとの はつおん の ちがいを つづり字の うえに 反映させる ひつよう は まったく ありません。
ですから、「はつおんどおり」 に つづりを 書くというより、一定の よみかた に したがって まよわず よめる スペリングを つかうようにする と 言ったほうが いいのかもしれません。
日本語の ばあい、すこし くんれんを すれば、旧仮名・旧漢字の 文献が 読めるように なります。英語の ばあい、表記法改革が 実現しても、日本語ほど 新旧の 表記が ことなる ということは ありえません。したがって、あたらしい つづりに なれた ひと でも これまでの 文献は 読めるように なる と おもいます。
では、いま現在の 不合理な つづりに 適応できない ひとたちは どうなるのでしょう。
そのまま 放置しておくのは このましいことではありません。
つづり字改革支持者の おおく は、はなしことば では 同音語の くべつ など しないのだから、書くときにも くべつ せず おなじ つづりで かまわない という かんがえかた の よう です。しかし、たとえば つぎのような ばあい は くべつ が ひつよう でしょう。
know/no, knot/not, knight/night, psychosis/sycosis
また、mail/male の よう な ばあい も、りょうほう とも 規則的な つづり で あり、よみかた で まようこと は ない と おもわれるので、ムリに おなじ つづり に してしまう ひつよう は ない と おもいます。
gage/gauge, meter/metre, weather/wether など は、不規則な ほう の つづりを 規則的にすると おなじ つづりに なりますが、このような ばあい は うけいれても いい と おもいます。
アクセント記号 は もじばけ の 原因 にも なりえますし、使用 できない ばあい も ありますし、それでなくても はんざつ です。
めんどう な つづり字記号は 導入 しないほうがいい と おもいます。アクセント記号を ほとんど つかわずに 書けることは 英語の つよみ と さえ いえます。cafe の よう に、本来なら アクセント記号が ひつよう な ばあい さえ、記号を つかわずに すませてしまうくらいです。
ただ、一部の 改革論者は 導入すべきだと 主張しています。そうすれば、a, e, i, o, u が「長音」つまり「アルファベット読み」のときに アクセント記号を つけて よみかた の くべつ が できるという。アクセント記号が 使用できないときは ae, ee, ie, oe, ue を つかう らしい。
そのような 改革案も あります。分裂2字1音(split digraphs)の 母音字の なきわかれを なんとかしよう と いう わけ ですね。a_e, e_e, i_e, o_e, u_e を ae_, ee_, ie_, oe_, ue_ みたいに してしまおう と いう かんがえかた の よう です。しかし、それが すべて では ありません。 まよわず よめる 単語まで つづりを かえてしまうのでは、かえって むずかしく なって しまいます。day を dae に かえるのは ・・・。align を alien に かえたりしたら、発音の ことなる べつの 単語 に なってしまいます。mine を mien に かえたりしたら、やはり もともとある mien と ぶつかってしまいます。mien は meen に かわるのでしょう。
"Regspel" では、「エイ」「イー」「アイ」「オウ」「ユー」が、つぎのように なります。
/エイ/ --- ae, ay
/イー/ --- ee, (-e)
/アイ/ --- ie, y
/オウ/ --- oe, o
/ユー/ --- ue, ew, eu
ae, ee, ie, oe, ue を ふまえつつ、ほかにも すこしだけ みとめるようです。
day は、dae には ならず、そのまま。
そのような こころみ も あったようですが、Initial Teaching Alphabet じゃあるまいし、・・・。
やっかいな ものを あたらしく もちこむのは さけたいです。
実現の 可能性は ゼロでしょう。
英語を 実際に つかう ひと たち です。
はつおん に ちかい 合理的な つづりは、いろいろな ひと が つかえば つかう ほど、認知され、辞書に のる ように なります。とにかく、つかうこと でしょう。そういう つづりを つかって、コメント欄に 書きこみを したり、ブログを 書いたり、ウェブサイトを つくったりしている ひと も います。
ある程度は 可能です。英語以外の言語は 実行しています。
言語の 自然な 変化に ともない 表記法も すこしずつ 変化することが ひつよう です。人為的に 表記法を 変更させないように 維持することを つづけていると、ますます つかいにくいものに なる と おもうのです。
「規則化英語」では、つづりのパターンに対応するよみかたをきめて、そこから逸脱した例外を修正する。マジックeのパターンも二重子音字も つかわれるが、推進は されない。
基本的な単語も ルールどおりに つづりをかえる。
th は、語頭以外では、th と dh の くべつをする。(ウィキペディアの規則化英語では、ことなる。)
動詞の過去形の語尾は、発音のとおりに表記する。 (ウィキペディアの規則化英語では、ことなる。)
Traditional Spelling Revised では、それぞれの音素に対応する書記素のパターンを一覧表にまとめ、そこから逸脱したものを修正する。分割ダイグラフ(マジック e の パターン)も 二重子音字も つかわれる。
th は、無声音でも有声音でも そのまま。
動詞の過去形の語尾は、そのまま。
短音は a, e, i, o, u で 表記。ただし、一定数の例外(any, many, other, some)をみとめる。
長音は マジック e のほかに数種類のパターンで表記。main, mane, they, way, weigh, by, bye, buy, pie, right, rite など。同音異綴異義語の区別はかなり維持される。
/ju:/, /u:/, /U/ の区別には、こだわる。
ただし、new は、/nju:/も /nu:/も、そのまま。
"super" は、"u" をそのままにする。("oo" に しない。)
"e" は、直前の母音が短いときはカットする。
live(動詞)→ "liv"(形容詞の "live" との区別のため)、love → luv.
("-ore" の "e" は、そのまま のこすことに なりました。)
よまない g は、sign, benign などでは のこるが、gnash の g はカット。
よまない gh は のこる(night, thought)。ただし、through は (thru ではなく) throo に。
/f/ の gh は、ff になる(coff, enuff, laff)。
/f/ の ph は、そのまま(phone)。
語中の二重子音字は、ストレスのある短い母音の直後で使う(dinner, supper)。(ll, ff, ss などは語末でも使われる。)
qu, tch, th, x, -(e)d, -(e)s, -sion, -tion, -sure, -ture などは、そのまま。
接尾辞をおおむね維持。
不規則でも類推の有効なパターンをそのまま維持。
借用語のつづりをそのままにする。(cello, chef.)
部分的修正では 根本的解決に ならない。表音主義は なじみにくい。そして、保守主義で 英語のつづりが むずかしいままだと、学習に時間がかかり、つかいこなせる人が ふえにくい。(英語ユーザーが多数派にならないのは、いいことかもしれません。)
「短音」の a, e, i, o, u の つづり が 不規則な ばあい | OUGH や AUGH の つづり |
"ea", "ear", "eau" の つづり の よみかた | ch なのに /k/ の おと で よむ ばあい |
外部リンク(暫定) |
1908ねん せつりつ。まだまだ これから? |
「規則化英語(Regularized Inglish)」(ウィキペディア) ふきそくな つづりを きそくてきに なるように しゅうせい します。ただし、knight の よまない k や gh など は (よみかたの さまたげに ならない ので) そのまま のこります。whose が "hooze" に なったりします。 |
カナモジカイ の ホームページ かんじをつかわない。わかちがきをする。まぎらわしいことばをいいかえる。ただし、リンクさきのサイトでは、かんじを まったく つかわない ぶんしょう は、まれ です。 |
現代日本における「識字」のイデオロギーと漢字不可欠論 -漢字文化をよそに100年さきをいく点字- |
https://daydreem-beleever.jimdofree.com/
2018.11.17.たちあげる
もとのサイトは、
www.geocities.jp/yomikata_spelling/
えいたんご の よみかた : つづり と はつおん の ルール と パターン
こえ に だして よめば、単語 は おぼえやすくなる。英文を 音読すれば 英語が 身につくのだと いわれる。
しかし、英単語の よみかた が わからなければ 音読は できない。それが 原点 だった よう に おもいます。
英語は、文字と発音の関係が 複雑なので、身につけるのには 時間が かかります。じゅうぶんな時間・気力・体力などを もつ 人 たち だけ が、英語を身につけられるというわけです。
つづりが むずかしければ それだけ 時間が かかります。ゆえに、英語をつかえる人が ふえにくい。でも、そのほうが いいのかもしれません。もしも 英語をつかう人が マジョリティーに なったら、おしまい です。つかわないひとが おいつめられることになるので。
カナモジカイ の ウェブサイト
http://kanamozi.org/
かんじ を みなければ いみ が わからないような ことば は、つかわない ほう が いい。のぞまれるのは、カナモジ で かいても いみ が つたわる ことば。みみ で きいて わかりやすい ことば。
カナモジカイ は「コトバのバリアフリー」をうったえ、「漢字を使わないことを恥としない文化」の創造をめざしている(https://twitter.com/kanamozikai/status/1632246825750269953)とのこと。
もっと つかうカンジを へらしたほうがいいのでは?
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