英語の母音字には「短音」と「長音」、日本語の漢字には「音読み」と「訓読み」

母音字の 代表的な 2しゅるい の よみかた

 

日本語のローマ字は a, i, u, e, o を それぞれ 「あ」「い」「う」「え」「お」と 読みます。音を のばすとき は 長音記号 や アクサンシルコンフレックスを つかう こと も できますが、教育目的での 使用以外では 省略 される こと が おおい です。

英語の 母音字の a, e, i, o, u は、ローマ字とは ことなり、それぞれに 代表的な 2しゅるい の 読みかた が あります。「短音」と「長音」です。

ただし、実際に おと が 短い とか 長い とか いうのではなくて、母音字の 読みかた の くべつ の ための 便宜的な よびかた です。

 

「短音」と「長音」という「よびかた」

 

「大母音推移」以前は、「ア」と「アー」、「エ」と「エー」、「イ」と「イー」のように おと の ながさ に よる くべつ が あった よう ですが、発音が すっかり 変化 して しまった 現在 では 「ェア」と「エイ」、「エ」と「イー」、「イ」と「アイ」の ような おと の ちがい に よる くべつ に かわりました。

したがって、英語の 「短音」「長音」 と いう よびかた は れきし的な もの で あり、実際の おと の ながさ(持続時間)とは 無かんけい です。誤解を まねきかねない 用語 で ある と いう こと も あり、不正確 だと 言って きらう ひと も います。

それにもかかわらず 「短音」「長音」 など と いう よびかた を する のは、英語で、short A (as in "cat")、long A (as in "fake") と よぶ 慣習 に あわせて の こと です。

 

「短音記号」と「長音記号」

 

ストレスのある母音字 が、「短音」だったら ă, ĕ, ĭ, ŏ, ŭ の ように、「長音」だったら ā, ē, ī, ō, ū の ように 表記する 方法が あります。日本 では 『ニューフォニックス英和辞典』に 採用 されて います。自分で 単語帳を つくる とき や、本を 読んで いる とき の 書きこみ など の 際 には、重宝 します。あきらかに IPAには ない 利点 が あります。わざわざ 発音記号 を 書かなくても、bŏdy, dēmon, lĕmon で すませられます。

ただし、つづり と 発音 の かんけい が 変則的な 場合 には 通用 しない こと も あります。たとえば、money や onion の 第1音節の o は ŭ の おと なので、この 手 は つかえません。

 

「音読み」と「アルファベット読み」

 

「短音」「長音」 と いう 用語 を いっさい つかわず に きほんルール を せつめい している ページ が ありました。こちら は すべて 英語 です。
http://www.ccsd66.org/Kreps/Rules.htm

従来の「短音」については 「(文字の)おとを言う」と 説明し、「長音」については 「(文字の)なまえを言う」と 説明 しています。

「短音」---「(文字の)おとを言う」--- おと読み
「長音」---「(文字の)なまえを言う」--- なまえ読み、アルファベット読み


実際の おと の ながさ とは 無かんけい なので、「短音」「長音」 よりも 「音読み」「アルファベット読み」の ほうが、用語 と して いらぬ 誤解を さける こと が できます。

 

「音読み」と「訓読み」に なぞらえる

 

英語 の 母音字 の 読みかた は、漢字のように「音読み」と「訓読み」がある、と いった せつめい も ある よう です。たしかに とっつきやすい と おもいます。

http://blog.eigotown.com/Akitsugu_Nogita/2006/07/post_35.html

日本語はAIUEOは、「あいうえお」しか読み方がありませんが、
英語の母音には、漢字のように、それぞれ「音読み」と「訓読み」の2つの読み方があります。

「訓読み」は「アルファベット読み」。
そのままアルファベットと同じ読み方。
「えい」「いー」「あい」「おう」「ゆー」
超簡単。超覚えやすい。

問題は「音読み」です!これは ローマ字と まったく ちがうので、最初 違和感が ありますが、なれれば だいじょうぶです。


ただし、どっちが「音読み」で どっちが「訓読み」だったか、わからなくなってしまうことも・・・。


「訓読み」は「アルファベット読み」 と いう ところ が キーポイント でしょう。

英語の訓読みと音読みについて教えてください。
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1338084598

 

「音読み」=大陸的、「訓読み」=独自の読みかた

 

日本語では、漢字の「音読み」とは 古代中国での 発音(が 日本式に なまった 読みかた) です。漢字の「訓読み」とは 日本独自に やまとことばを あてがった 読みかた です。

英語では、母音字の「短音」は むかし の ラテン語 の 発音 に (比較的) ちかい 読みかた です。母音字の「長音」は (大母音推移をへて変化した) 英語独自の 読みかた です。

では、どんなときに 「短音」で、どんなときに 「長音」 なの でしょうか。

関連ページ: 母音字の読みかたが「短音」か「長音」かをみわける方法



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