カンタンな ルール5つ の 英語つづり字改革案(SR1)

一時的に 採用された 穏健な つづり字改革案

 

英語の つづり字改革が 一時的に 小成功を おさめた 例 です。

オージー英語が革命を逃した時代
http://kangaeroo.com/2012/07/07/sr1/



「ホイットラム政権が豪政府の正式用語としてSR1を導入した」 時代 が あったのに、一般には 浸透 して いかなかったのだそうです。

英語の つづりの 不規則性を 是正して わかりやすさを 優先させようとする 改革案 だったようです。ただし、よぶん な もじ を 削除 せよ、など と いう おおざっぱ な ルール ではなく、文字 の 削除 は 限定的 で、hour, knight, know, wring, write に あるような 読まない 文字 も そのままに なるので、結果的 には 同音異綴語 の くべつ を かなり 維持 する こと に なります。

 

体系的な表音主義ではなく 体系性のない部分的な修正

 

SR1 に ついて の 説明 は、イギリス の 「スペリングソサエティー」(The English Spelling Society)の サイト内 の ページ に ありました。

http://archive.today/BOqA --- http://www.englishspellingsociety.org/aboutsss/leaflets/tough.php
http://archive.today/lLLHn --- http://www.englishspellingsociety.org/journals/j8/implications.php#gib
http://archive.today/qkd8 --- http://www.englishspellingsociety.org/journals/j2/jimmieson.php

http://www.spellingsociety.org/aboutsss/leaflets/tough.php

Rather than promote a whole new system, the Simplified Spelling Society has insted drawn up a series of modest reforms with the aim of starting to bring about change gradually.



しかしながら、「超」穏健な 改革案であるがゆえに 批判されることに なってしまったようです。

http://www.englishspellingsociety.org/journals/j2/jimmieson.php

Of late SR1 has increasingly been criticized from several quarters as:
a. not being an effective spelling reform on its own, due to it not being too conspicuous in day to day written articles;
b. not being effective enough in altering those difficult words encountered early on by children;
c. being a method of spelling reform which has tried but has achieved very little.



要するに ひかえめ すぎた の です。

もっとも、もっと 大胆な 改革案に 対しては、やりすぎだ という 批判が 予想されるのは ほぼ 確実 ですが。

 

SR1

 

かつて スペリングソサエティー の 「ハウススタイル」として つかわれていたこともある "SR1" は、ルール5つ の つづり字改革案 です。

あるいは、いまでも 同団体の 「ハウススタイル」なのかもしれません。
https://groups.yahoo.com/neo/groups/spellingreform/conversations/messages/2896

The official House Style of the Spelling Society is still
SR1 + DUE (Drop useless e's) + /f/ = f (or change ph and gh to f)
http://en.wikipedia.org/wiki/SR1#Spelling_Reform_Stage_1

1. 「短音」の e は つねに e の もじ で 表記 する。
2. 不要 あるいは 誤解 を まねくような 場合 には e を さくじょ する。
3. "ph" が /f/ の 発音 の とき は f の もじ を つかう。
4. "augh" の 文字列 を ふくむ 単語 に ついて の ルール
5. "ough" の 文字列 を ふくむ 単語 に ついて の ルール



うえ での ばんごう は ウィキペディア での 掲載順 に したがって 便宜的に つけたものです。スペリングソサエティー の ページ では、よぶん な e を さくじょ する ルール が 5番目 に なっています。

http://spellingsociety.org/uploaded_leaflets/1986tough-leaflet-1419456909.pdf

この 改革案には、二重子音字についての 規定は ありません。なので、上記1番目の ルールに あるように 母音表記を 変えても、それに ともない 直後の 子音字が 二重に なるようなことは ありません。

Examples:

  • /ɛ/ represented by a: any→eny
  • /ɛ/ represented by ai: said→sed
  • /ɛ/ represented by ea: ready→redy
  • /ɛ/ represented by ei: heifer→hefer
  • /ɛ/ represented by eo: jeopardy→jepardy
  • /ɛ/ represented by ie: friend→frend
  • /ɛ/ represented by u: bury→bery
  • /ɛ/ represented by ue: guess→gess



また、文字の 省略は、上記2番目の ルールで 不要な e を 省略する 以外は、AUGH と OUGH の 項目に ある 範囲内 のみ です。

are→ar, were→wer, give→giv, have→hav, some→som, because→becaus, gauze→gauz, leave→leav, freeze→freez, sleeve→sleev, valley→vally, achieve→achiev, examine→examin, practise→practis, opposite→opposit, involve→involv, serve→serv, heart→hart.



valley が vally に なるのは いいとしても、alley が ally に なってしまうのは 回避する 必要が ある でしょう。(alley と ally は 読みかたが ことなります。)

browse の e を とったら brows に なってしまい、brow の 複数形の ように みえて しまいます。

please の e を とったら pleas に なってしまい、plea の 複数形の ように みえて しまいます。

doe, toe, morale, rationale, aide, borne, bowel など の e も そのまま 維持 すべき でしょう。なぜなら、語末 の e を 省略 すると べつ の 単語に なってしまうからです。発音 しない もじ を 省略 するのではなく、役に立たない 文字を 省略する だけ です。やくわり の ある もじ は そのまま です。

 

削除する文字についての制限

 

SR1に おいて よぶん な もじ が さくじょ されるのは、1番目 の ルール に よって ea, eo, ei, ie, ue など が e に なる 場合 と、無音の e が 不要 あるいは 誤解を まねくような 場合 と、AUGH や OUGH に おける GH が 発音 しない 場合、など です。

night や knight に おける 読まない もじ も そのままである だけでなく、know も そのまま です。

sight と site の くべつ も、right, rite, write の くべつ も そのまま です。

half や psalm など も そのまま です。

もしも、発音 に 関係ない もじ を すくない ルール の 範囲内 で さくじょ するような 改革案 が みたいのであれば、こちら の リンクさき へ どうぞ。

【関連するページ】 読まない gh を 省略 して、light, night, right, sight を lite, nite, rite, site と 書く つづり字改革案 です。

7つの単純なルールによる英語つづり字改革案



OUGH や AUGH に おける GH に とどまらず、-eigh- や -igh- などの GH も 発音に 関係が なければ 削除 します。

bight, bite, byte の くべつ は、bight が bite と おなじ つづりに なり、byte は そのまま のこります。

hype, style, type なども そのまま です。

benign, malign, sign, design, resign などは、benine, maline, sine, desine, resine の よう に 書くこと に なります。

comb, tomb, womb, subtle, climb は、coam, toom, woom, suttle, clime の よう に 書くこと に なります。

receipt を recete と 書きます。

SR1 とは ことなり、語末の e は そのまま です。




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