Initial Teaching Alphabet は、やや とくしゅ な もじ を もちいた 教育用の 表記法です。大文字を つかわず 小文字 だけで 表記 されます。
かつては i.t.a. のように略されることが おおかったのですが、いまでは ITA であるとのこと。
1963年と2017年とで、つかいかたも すこし ことなるようです。
そもそも、I.T.A. は つづり字改革を もくてき と する もの では ありません。
I.T.A.を 学習 してから 通常の 伝統的つづり字に 移行 する こと が 前提 です。
それにもかかわらず、マジック e の パターン(母音字+子音字+e)は つかわず、「エイ」「イー」「アイ」「オウ」「ユー」を あらわす 際には、ae, ee, ie, oe, ue に 対応する 合字を わざわざ つかいます。
I.T.A.では、cake を cæk と 書くことに なります。kaek ではなく、cæk です。以前は I.T.A.の 実際の 用例を 本家の サイトで みることが できました。
https://web.archive.org/web/20130801025529/http://www.itafoundation.org:80/index.htm
https://web.archive.org/web/20140102133518/http://itafoundation.org/
ae の合字 "æ" は、発音記号の /æ/ と おなじ 文字を つかいつつも 「エイ」の 音を あらわす ことに なるので、IPA方式の 発音記号に なじんでいる ひと に とっては 違和感が いなめません。しかも、その "æ" の 文字は、ストレスの ない 音節では ハイシュワーを あらわす こと さえも ある よう です。つまり、完全な 一字一音主義 では ありません。
一貫性を 多少 犠牲に しているのは、伝統的な つづりへの 移行を 意識しての こと なのでしょうか。
https://www.pinterest.jp/pin/150096600073033876/
village が "villæj" と表記されていました。
"a" は "a" で表記されていました。
母音表記によって 「短音」と「長音」を はっきり 区別 できる システムの 場合、二重子音字は、つかう 必要が ないと かんがえて 廃止 するのが ふつう ですが、I.T.A.では 伝統的つづり字に ちかづけるために 二重子音字をつかうこと"も"あるようです。さらに、/k/の 音に 対しては、c も k も ck も みとめています。
オフィシャルサイト(http://www.itafoundation.org/)では、puzzle を("puzl"ではなく)"puzzl" のように表記しています。-zz- です。
https://www.pinterest.jp/pin/150096600073033876/
called が caulld のように表記されていました。
https://www.pinterest.jp/pin/439663982369603113/
will, aull(all), boolldœzer(bulldozer) など。
もしも、とくしゅな もじ ではなく、つうじょうの アルファベットを もちいる システムで あったなら、かなり いんしょう が ちがったことでしょう。そのような こころみ も あったようです。
Initial Teaching Alphabet
https://en.wikipedia.org/w/index.php?title=Initial_Teaching_Alphabet&oldid=1139022692#Decline
The I.T.A. remains of interest in discussions about possible reforms of English spelling. There have been attempts to apply the I.T.A. using only characters which can be found on the typewriter keyboard or in the basic ASCII character set, to avoid the use of special symbols.
実現していれば、サウンドスペルとは ことなり、dinner, supper, puzzl などのように 二重子音字をつかって つづりを書けるように なっていたかもしれません。ただし、サウンドスペルが "now" をそのままつかうのに対し、I.T.A.では "nou" に なります。
外部の サイトにも 情報が あります。
http://en.wikipedia.org/wiki/Initial_Teaching_Alphabet
https://www.britannica.com/topic/Initial-Teaching-Alphabet
http://www.omniglot.com/writing/ita.htm
The Initial Teaching Alphabet:
Proven Efficiency and Future Prospects.
http://www.spellingsociety.org/journals/j7/itaproven.php
https://web.archive.org/web/20140308063954/http://www.spellingsociety.org:80/journals/j7/itaproven.php
The advantages and disadvantages of i.t.a.
http://www.barnsdle.demon.co.uk/spell/itaaddis.html
YouTube にある I.T.A. の使用例では、二重子音字が(ほぼ)つかわれていないようです。"ck" も つかわれず、"k" が つかわれています。the が "thu" だったり、a が "u" だったりします。("a" が そのままの場合も あります。)
https://www.youtube.com/ITAFoundation
https://www.youtube.com/initialteaching
https://www.youtube.com/results?search_query=initial+teaching+alphabet
initial teaching alphabet
https://www.youtube.com/user/initialteaching
Intro to ita.mp4
https://www.youtube.com/watch?v=ZA5FyjjAcoo
i.t.a.の 用例が あります。
そして、ITA に 対する カイギ的な 意見も あります。
Educashunal lunacie or wizdom?
http://news.bbc.co.uk/2/hi/uk_news/1523708.stm
記事によると、"Did it work? Opinions vary, but the system was never successfully made mainstream." なのだそうです。
コメント欄の 意見は、すべて ではない としても、その おおくが ITAに 批判的 あるいは カイギ的な もの です。その 一例。
I am dyslexic and learned ITA at school. I was already able to read and write simple words when I arrived at school but ITA crippled me. This was because when I wrote the words I knew to be correct I was told they were wrong.
Chris, UK
わたしは(今)失読症で、(昔)学校で ITAを ならいました。学校に 行くように なったとき、簡単な単語は すでに 読み書きが できましたが、ITAには うちのめされました。なぜなら、ただしいと わかっている 単語を わたしが 書くと まちがいだと 言われたからです。
伝統的な つづり というか、通常の つづりは、ふだん ふつうに つかわれている わけ ですから、にちじょう生活の なかに あふれています。ちいさな こども が すこしずつ おぼえたとしても ふしぎ は ありません。そういうのを 教育方針によって 否定 されて しまう と したら、いやな おもいで と して のこるのでしょう。
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コメント:1 件
Lynn
Lynn no, it messed me up for life!!! I had to learn to read twice. This was a 1st grade experiment and my mom was furious
この ページの なまえを きめようと おもい、Initial Teaching Alphabet の 日本語での 定訳を さがしているうちに、つぎのような ものを みつけました。
そのまま カタカナ表記に すれば 定訳で なやむ 必要は ない ですね。
日本語での さまざまな よびかた も 列挙して あります。成立 の いきさつ や 特殊文字 の 一覧表 も (音価も ふくめて) のって います。
さすが すばらしい です。ページ の なまえ は これ で きまり です。
「規則化英語」では、つづりのパターンに対応するよみかたをきめて、そこから逸脱した例外を修正する。マジックeのパターンも二重子音字も つかわれるが、推進は されない。
基本的な単語も ルールどおりに つづりをかえる。
th は、語頭以外では、th と dh の くべつをする。(ウィキペディアの規則化英語では、ことなる。)
動詞の過去形の語尾は、発音のとおりに表記する。 (ウィキペディアの規則化英語では、ことなる。)
Traditional Spelling Revised では、それぞれの音素に対応する書記素のパターンを一覧表にまとめ、そこから逸脱したものを修正する。分割ダイグラフ(マジック e の パターン)も 二重子音字も つかわれる。
th は、無声音でも有声音でも そのまま。
動詞の過去形の語尾は、そのまま。
短音は a, e, i, o, u で 表記。ただし、一定数の例外(any, many, other, some)をみとめる。
長音は マジック e のほかに数種類のパターンで表記。main, mane, they, way, weigh, by, bye, buy, pie, right, rite など。同音異綴異義語の区別はかなり維持される。
/ju:/, /u:/, /U/ の区別には、こだわる。
ただし、new は、/nju:/も /nu:/も、そのまま。
"super" は、"u" をそのままにする。("oo" に しない。)
"e" は、直前の母音が短いときはカットする。
live(動詞)→ "liv"(形容詞の "live" との区別のため)、love → luv.
("-ore" の "e" は、そのまま のこすことに なりました。)
よまない g は、sign, benign などでは のこるが、gnash の g はカット。
よまない gh は のこる(night, thought)。ただし、through は (thru ではなく) throo に。
/f/ の gh は、ff になる(coff, enuff, laff)。
/f/ の ph は、そのまま(phone)。
語中の二重子音字は、ストレスのある短い母音の直後で使う(dinner, supper)。(ll, ff, ss などは語末でも使われる。)
qu, tch, th, x, -(e)d, -(e)s, -sion, -tion, -sure, -ture などは、そのまま。
接尾辞をおおむね維持。
不規則でも類推の有効なパターンをそのまま維持。
借用語のつづりをそのままにする。(cello, chef.)
部分的修正では 根本的解決に ならない。表音主義は なじみにくい。そして、保守主義で 英語のつづりが むずかしいままだと、学習に時間がかかり、つかいこなせる人が ふえにくい。(英語ユーザーが多数派にならないのは、いいことかもしれません。)
「短音」の a, e, i, o, u の つづり が 不規則な ばあい | OUGH や AUGH の つづり |
"ea", "ear", "eau" の つづり の よみかた | ch なのに /k/ の おと で よむ ばあい |
外部リンク(暫定) |
1908ねん せつりつ。まだまだ これから? |
「規則化英語(Regularized Inglish)」(ウィキペディア) ふきそくな つづりを きそくてきに なるように しゅうせい します。ただし、knight の よまない k や gh など は (よみかたの さまたげに ならない ので) そのまま のこります。whose が "hooze" に なったりします。 |
カナモジカイ の ホームページ かんじをつかわない。わかちがきをする。まぎらわしいことばをいいかえる。ただし、リンクさきのサイトでは、かんじを まったく つかわない ぶんしょう は、まれ です。 |
現代日本における「識字」のイデオロギーと漢字不可欠論 -漢字文化をよそに100年さきをいく点字- |
https://daydreem-beleever.jimdofree.com/
2018.11.17.たちあげる
もとのサイトは、
www.geocities.jp/yomikata_spelling/
えいたんご の よみかた : つづり と はつおん の ルール と パターン
こえ に だして よめば、単語 は おぼえやすくなる。英文を 音読すれば 英語が 身につくのだと いわれる。
しかし、英単語の よみかた が わからなければ 音読は できない。それが 原点 だった よう に おもいます。
英語は、文字と発音の関係が 複雑なので、身につけるのには 時間が かかります。じゅうぶんな時間・気力・体力などを もつ 人 たち だけ が、英語を身につけられるというわけです。
つづりが むずかしければ それだけ 時間が かかります。ゆえに、英語をつかえる人が ふえにくい。でも、そのほうが いいのかもしれません。もしも 英語をつかう人が マジョリティーに なったら、おしまい です。つかわないひとが おいつめられることになるので。
カナモジカイ の ウェブサイト
http://kanamozi.org/
かんじ を みなければ いみ が わからないような ことば は、つかわない ほう が いい。のぞまれるのは、カナモジ で かいても いみ が つたわる ことば。みみ で きいて わかりやすい ことば。
カナモジカイ は「コトバのバリアフリー」をうったえ、「漢字を使わないことを恥としない文化」の創造をめざしている(https://twitter.com/kanamozikai/status/1632246825750269953)とのこと。
もっと つかうカンジを へらしたほうがいいのでは?
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