英語の つづり と 発音 の かんけい を まとめたもの と して、「フォニックス」が あります。
フォニックスの ルールの 一覧表が のっている ページが ありました。
リンク先にある 一覧表自体は とても 有益で 参考に なります。しかし、もんだい なのは、つぎの 文です。
英語の発音とスペルの間には規則が無いように思われていますが、実は全部の単語の99%に適応できるルールがあります。
しかもたったの91のルール(Phonics)に集約されます。
日本語の「かな」の場合、濁音、促音などをかぞえると約100のかなの発音があります。 日本語のかなよりも英語の発音のルールは数が少ないのです。
よほど 有効性を 強調したかったのでしょう。しかし、「全部の単語の99パーセントに適応できるルール」と 銘打つのは 期待させすぎです。しかも、"たった" 91のルールに "集約" って、91個も 数が あるのは 「集約」とは いいませんよ、ふつう は。
フォニックスを覚えても、当てはまらない単語もまれにあるので、発音記号との併用となります。
「まれにある」とは、いかがなものか。実際には、たくさん あります。(だからこそ、『ニューヴィクトリーアンカー英和辞典』では、すべての 単語みだしに 発音記号 と カタカナ表記 が つけてあるのでしょう。ちゃんと 現実を みすえています。)
では、そのルールの 一覧表を すこしだけ みてみることに しましょう。(ただし、うえの リンクさきの アーカイブサイトの 内容に もとづいています。最新の情報は、『ニューヴィクトリーアンカー英和辞典』の 最新版で ご確認 ねがいます。)
一覧表の 4ばん です。 hat, hot のように、h を 発音する 単語は もちろん 基本ですし、数も おおい です。
しかし、heir, honest, honor, hour などは、h を よまない 英単語として おぼえておきたいものです。exhausted のような 単語も h を 発音しません。
わざわざ 一覧表に (本家には ない タイプの?)「補足」まで つけたのに、「国民性ですね。」などと のべるくらいなら、発音例外をのせたほうが よかったのでは?
一覧表の 26ばん ですね。 child と lunch は、ch の 基本的な 読みかた です。
しかし、ほかにも 読みかた は あります。archive, chameleon, chaos, character の ch は /k/ ですし、chic, gauche, machine, mustache の ch は /sh/ ですし、yacht のような 特殊例外も あります。
gh の 読みかたに 関しては 29 と 36 に ルールとして のせてあります。/f/ の場合と 無音の場合で わけて かんがえたかった としても、ルールとして 一般化するには やや 中途半端な いんしょうを うけます。
29のgh は /f/ の音で読む場合であり、enough, laugh が 例として のっていますが、これを「ルール」として あつかうのは 誤解の もと です。bough, plough(plow), though(tho), through(thru) は gh を 読まないのに 完全スルーのようです。
36の語尾gh(t) の項目では、読まない gh の単語の例として eight, taught, high が あげられていましたが、一応 gh を /f/ の音で読む単語の つづり としては draught(draft) が あります。 laughter は -ght- が 語尾ではなく 語中なので、ルール36に 該当しませんが、gh を /f/
の音で読む単語としては、やはり 無視できません。(slaughter の -ght- の場合、gh は無音です。)
gh に関しては、読まないもの(bough, though, through)、/f/の音で読むもの(enough, laugh, trough)、/g/の音で読むもの(gherkin, ghost, spaghetti)、などのように 分類しておいたほうが 現実的です。hiccough(hiccup) のような とくしゅな 例も あります。
もちろん、そのような ことを したら ルールの かず が ふえてしまって たいへん でしょうし、単語も あまり たくさん ならべるわけにも いかなかった でしょう から、妥協も やむなし だった の でしょう。
62と63は、ea の 読みかた の ルールです。
ea には、/e/と/i:/の 読みかた が ある ということです。しかし、どんなときに どちらの 読みかた に なるのかは わかりません。発音記号で 単語ごとに 読みかたを かくにん しないと わからないのです。
/e/か/i:/か、どちらかに あてはまって さえ いれば ルールどおりで 規則的、ということなのでしょうか。(break, great, steak, yea などは どちらでもないので 例外です。)
そういうのは ルールというよりも むしろ パターンとでも よぶべきものです。
67 では ie の読みかたを /i:/ としてあります。そのほかの 読みかたは 書いてありません。
これを 基準にすると、die, lie, pie, tie などは 例外です。diet, quiet, society も 例外です。client, convenience, friend, oriental, science, sieve, siesta, Vietnam などは、やはり 個別に 丸暗記する しか ないんです。
例外に ふれないのは、英語の つづり の 読みかた が カンタンである という 錯覚を おこさせるため なのでしょうか?
ところで、"ie" に関しては、人によって 言うことが ちがいます。
とある本(いま は 小冊子)には、語末の "ie" が「アイ」で、語中の "ie" が「イー」だという 説明が ありましたが、このような 説明が あてはまらない 事例が おおすぎて 信用できません。
特に、語末の "-ie" に関しては、電子辞書の 逆引き検索機能を つかってみれば 一目瞭然です。
72は、ou の読みかたです。ou は /au/ と 読むことに なっています。
これひとつだけが ou の読みかたのルールだとすると、あとは すべて 例外ということに なります。
you も group も soup も、country, couple, double, southern も 例外です。soul も shoulder も poultry も 例外です。could, should, would も 例外です。
/au/「アウ」は "ou" と "ow" で 書かれることが おおいとしても、"ou" イコール /au/ では ありえません。
73と74 は、ow の読みかたのルールです。
ow には、/au/ と /ou/ の 読みかたが ある ということです。ただし、どんなときに /au/ で、どんなときに /ou/ なのか、まったく わかりません。
しかし、どちらかに あてはまって さえ いれば、規則的 という あつかい なのでしょうか。
読みかたの 判別法が ないのなら、そういうのは ルールでは なくて、パターンに すぎません。
読みかた の パターンを いくつも ルール化 して、その なか の いずれかに あてはまって さえ いれば 規則的で あり、例外 では ありません、というわけ ですね。そうすれば、99パーセント が 規則的、と いう こと
に なるわけです。(かりに "規則的"で あっても、読みかたが わからないんですけど。)
例外を なくしたければ、それぞれの 母音表記の 読みかたを いくつも ルール化して、すべて ルールに あてはまる 規則的 読みかたの 単語 ということに してしまうこと も 一応は 可能でしょう。しかし、それでは ルールの かず が ふえてしまいます。ふえすぎると 負担に なるので、あえて かずを 制限しているのだろうと おもいます。
これだけ たくさんの ルールが あっても、そこに あてはまらない 例外が 無数に 存在して、それらは つづりを みただけでは 予測不可能。しかも、ルールそのものが 適用できない 単語も あります。それが 現実です。
私見では、「全部の単語の99%に適応できるルール」などというものは 存在しないと おもいます。「おもいます」と 書いたのは、厳密に 検証したわけではないから です。
なんにせよ、「全部の単語の99%に適応できるルール」という いいかた 自体、あまりにも 楽観的すぎます。
「ニューヴィクトリーアンカー」の 編著者の 発言なのか、それとも ルールの 一覧表の 有益性を 強調したかった サイト主様の 発言なのか、わかりませんが、あきらかに 誇張です。
「重要基本単語」には、かなりの 確率で ルールが あてはまるのかもしれませんが、それでも 99パーセントは ありえません。もし 1000語だとしたら 990語が ルールどおり、2000語だとしたら 1980語が ルールどおり ということに なります。しかし、読みかたの 不規則な 英単語が たったの 10語や20語で ある はずは ありません。
うえ に あげた 単語 だけ でも、break, great, steak, yea ; die, lie, pie, tie ; diet, quiet, society ; you, group, soup ; country, couple, double, southern など です。このほかに "ough" の rough, tough, though, through や
"augh" の laugh, laughter などのような 単語を くわえた だけ で、かるく 20語は こえます。
あるいは、よく つかわれる 1万語の うちの 99パーセント(9900語)が 規則的で、わずか 1パーセント(100語)が 不規則 なの かも しれません。
もしも、本当に 英語の すべての 単語を 対象に するのなら、たとえば、54~58までの 「母音字+重子音字」のルールに うまく あてはまらない 単語が 英語には やまほど あります。
上記のサイトで 例として のせてある 単語は ルールどおりの 読みかた です。
happy, rabbit
letter, lesson
dinner, middle
hobby, cotton
summer, supper
「母音字+重子音字」の場合、母音字は短母音になる。--- とは いかない ばあいも かなり あります。
bassist, butte, camellia, controller, fallen, grosser, roller, rolling, swollen, wholly などは ルールどおり では ありません。「母音字+重子音字」なのに 母音字が 「短母音」には なりません。
account, associate, attention, balloon, commercial, communicate, effect, fallacious, grammatical, occur, pollution, succumb, support などは、かたち の うえ では 「母音字+重子音字」なのに、母音字の 読みかた は シュワー です。
また、母音字が「短母音」なのに 直後の子音字が 二重にならない単語も 実際には たくさん あります。
--- acid, body, camel, city, devil, family, glamor, habit, lemon, lily, manor, medal, metal, pedal, pity, proper, punish, radish, rapid, study, tenor, venom, etc.
rabbit は「母音字+重子音字」なのに、habit は そうではない。habbit ではない。
manner は「母音字+重子音字」なのに、manor は そうではない。mannor ではない。
middle は「母音字+重子音字」なのに、triple は そうではない。tripple ではない。
hobby は「母音字+重子音字」なのに、 body は そうではない。boddy ではない。
buddy は「母音字+重子音字」なのに、 study は そうではない。studdy ではない。
silly は「母音字+重子音字」なのに、 lily は そうではない。lilly ではない。
supper は「母音字+重子音字」なのに、proper は そうではない。propper ではない。
それでも、「重子音字」の まえ の 母音字 は、ストレスが あれば 「短母音」として よむのが 基本 です。「重子音字」の ない body, city, finish, habit, lily, logic, pity, proper, study, triple などは、よみかた まるあんき です。
99パーセントのフォニックスルールは ムリだとしても、つづり字改革によって、すこしは 的中率が あがる かもしれません。
「超」基本的な12の対応を補助記号とともに示します。
ă /æ/ (hat) | ĕ /ɛ/ (pet) | ĭ /ɪ/ (bit) | ŏ /ɑ/ (hop) | ŭ /ʌ/ (cut) | o͝o /ʊ/ (book) |
ā/eɪ/(hate) | ē/iː/(Pete) | ī/aɪ/(bite) | ō/oʊ/(hope) | ū/juː/(cute) | o͞o /uː/ (boot) |
以下、規則的な対応を中心に示します。(とはいえ、buy も push も変則的なのだが。)
ă /æ/ (hat) | ā /eɪ/ (hate, tail, may) |
ĕ /ɛ/ (pet) | ē /iː/ (Pete, see, east, be) |
ĭ /ɪ/ (bit) | ī/ aɪ/ (bite,byte,lie,bye,hi,by,buy,high) |
ŏ /ɑ/ (hop ; wash) | ō /oʊ/ (hope, toe, goal, go, oh) |
ŭ /ʌ/ (cut ; son) | ū /juː/ (cute, cue, feud, few) |
o͝o /ʊ/ (book, push) | o͞o /uː/ (boot, rule, thru, threw) |
oy /ɔɪ/ (toy, coin) | oir /ɔɪər/ coir, (lawyer), (sawyer) |
ow /aʊ/ (now, out) | our /aʊər/ our, flour ; flower |
aw /ɔː/ & /ɑː/ (law, sauce) | (aur) /ɔːr/ (aural, Taurus) |
ar /ɑːr/ (card) | air /ɛər/ fair, fare |
or /ɔːr/ (sort, sore, oar ; warm) | -oor /ʊər/ tour |
ur /ɜːr/ (turn, term, third ; worm) | -ure /jʊər/ cure, pure, skewer |
「規則化英語」では、つづりのパターンに対応するよみかたをきめて、そこから逸脱した例外を修正する。マジックeのパターンも二重子音字も つかわれるが、推進は されない。
基本的な単語も ルールどおりに つづりをかえる。
th は、語頭以外では、th と dh の くべつをする。(ウィキペディアの規則化英語では、ことなる。)
動詞の過去形の語尾は、発音のとおりに表記する。 (ウィキペディアの規則化英語では、ことなる。)
ちなみに、ウィキペディアでの"規則化英語"(Regularized Inglish)は、元祖とは ちがっていて、-ed や th の つかいかた が 伝統的つづり字 そのまま です。その点では、すこしだけ "TSR" に ちかいものに なっています。
Traditional Spelling Revised では、それぞれの音素に対応する書記素のパターンを一覧表にまとめ、そこから逸脱したものを修正する。分割ダイグラフ(マジック e の パターン)も 二重子音字も つかわれる。
th は、無声音でも有声音でも そのまま。
動詞の過去形の語尾は、そのまま。
短音は a, e, i, o, u で 表記。ただし、一定数の例外(any, many, other, some)をみとめる。
長音は マジック e のほかに数種類のパターンで表記。main, mane, they, way, weigh, by, bye, buy, pie, right, rite など。同音異綴異義語の区別はかなり維持される。
/ju:/, /u:/, /U/ の区別には、こだわる。
ただし、new は、/nju:/も /nu:/も、そのまま。
"super" は、"u" をそのままにする。("oo" に しない。)
"e" は、直前の母音が短いときはカットする。
live(動詞)→ "liv"(形容詞の "live" との区別のため)、love → luv.
("-ore" の "e" は、そのまま のこすことに なりました。)
よまない g は、sign, benign などでは のこるが、gnash の g はカット。
よまない gh は のこる(night, thought)。ただし、through は (thru ではなく) throo に。
/f/ の gh は、ff になる(coff, enuff, laff)。
/f/ の ph は、そのまま(phone)。
語中の二重子音字は、ストレスのある短い母音の直後で使う(dinner, supper)。(ll, ff, ss などは語末でも使われる。)
qu, tch, th, x, -(e)d, -(e)s, -sion, -tion, -sure, -ture などは、そのまま。
接尾辞をおおむね維持。
不規則でも類推の有効なパターンをそのまま維持。
借用語のつづりをそのままにする。(cello, chef.)
部分的修正では 根本的解決に ならない。表音主義は なじみにくい。そして、保守主義で 英語のつづりが むずかしいままだと、学習に時間がかかり、つかいこなせる人が ふえにくい。(英語ユーザーが多数派にならないのは、いいことかもしれません。)
「短音」の a, e, i, o, u の つづり が 不規則な ばあい | OUGH や AUGH の つづり |
"ea", "ear", "eau" の つづり の よみかた | ch なのに /k/ の おと で よむ ばあい |
外部リンク(暫定) |
1908ねん せつりつ。まだまだ これから? |
「規則化英語(Regularized Inglish)」(ウィキペディア) ふきそくな つづりを きそくてきに なるように しゅうせい します。ただし、knight の よまない k や gh など は (よみかたの さまたげに ならない ので) そのまま のこります。whose が "hooze" に なったりします。 |
カナモジカイ の ホームページ かんじをつかわない。わかちがきをする。まぎらわしいことばをいいかえる。ただし、リンクさきのサイトでは、かんじを まったく つかわない ぶんしょう は、まれ です。 |
現代日本における「識字」のイデオロギーと漢字不可欠論 -漢字文化をよそに100年さきをいく点字- |
https://daydreem-beleever.jimdofree.com/
2018.11.17.たちあげる
もとのサイトは、
www.geocities.jp/yomikata_spelling/
えいたんご の よみかた : つづり と はつおん の ルール と パターン
こえ に だして よめば、単語 は おぼえやすくなる。英文を 音読すれば 英語が 身につくのだと いわれる。
しかし、英単語の よみかた が わからなければ 音読は できない。それが 原点 だった よう に おもいます。
英語は、文字と発音の関係が 複雑なので、身につけるのには 時間が かかります。じゅうぶんな時間・気力・体力などを もつ 人 たち だけ が、英語を身につけられるというわけです。
つづりが むずかしければ それだけ 時間が かかります。ゆえに、英語をつかえる人が ふえにくい。でも、そのほうが いいのかもしれません。もしも 英語をつかう人が マジョリティーに なったら、おしまい です。つかわないひとが おいつめられることになるので。
カナモジカイ の ウェブサイト
http://kanamozi.org/
かんじ を みなければ いみ が わからないような ことば は、つかわない ほう が いい。のぞまれるのは、カナモジ で かいても いみ が つたわる ことば。みみ で きいて わかりやすい ことば。
カナモジカイ は「コトバのバリアフリー」をうったえ、「漢字を使わないことを恥としない文化」の創造をめざしている(https://twitter.com/kanamozikai/status/1632246825750269953)とのこと。
もっと つかうカンジを へらしたほうがいいのでは?
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