母音字が 2つ ならんでいるときの 読みかた

母音字 が 1つのときの よみかた に ついては、こちら です。
母音字 の 読みかた が 「短音」か「長音」か を みわける 方法

ただし、つぎのような せつめい も あります。

2つの 音節の あいだに 子音が ない ばあい
---bias, chaos, dais, dial, diet, dual, duet, lion, ion, neon, scion, trial, triumph, ruin, boa, Noah, poem, riot ; sheol, Shiite
これらは、sheol や Shiite 以外は、一つめの母音字を「長音」で読み、二つめは「短音」か「シュワー」(など)で読む。

 

2つの母音字のルール 万能にあらず

 

http://eigoihatsuon35.seesaa.net/article/55139750.html

http://pbskids.org/lions/videos/twovowels.html(リンクぎれ)

"When two vowels go walking, the first one does the talking."

"When two vowels walk, the first one says its name."


2つの母音字が ならんでいるとき、ひとつめ の ほうは もじ の なまえ どおりに 言い、ふたつめ の ほうは よまない、というのが きほんルール だということ らしいの ですが、これは タンジュン化 しすぎ です。

たしかに、rain, weak, goal などのような 単語には あてはまります。

rain の a は 「エイ」と 読み、i は 読まない。maid, main, pain, sail なども 同様。
weak の e は 「イー」と 読み、a は 読まない。eat, heat, meat, peak なども 同様。
goal の o は 「オウ」と 読み、a は 読まない。boat, coat, load, road なども 同様。

しかし、きほん単語の なかに さえ 例外は あります。たとえば、idea の ea は、e が 「アルファベットよみ」、a が 「シュワー」(弱いshort-U)です。lion の i は 「アルファベットよみ」、o は 「シュワー」です。一つめ の 母音字は アルファベットよみ ですが、二つめ の もじ は 無音ではありません。

さらに、母音の二重音字を ふくむ sauce, voice, out などのような 単語の ばあい には まったく あてはまりません。(ここでいう 二重音字とは、2もじで ひとつの音を あらわす つづり の ことです。)

現実には こういうことです。

2つの 母音字が ならんで いる とき、ひとつめ の ほう は もじの なまえどおりに 言い、ふたつめ の ほう は 単語によって 無音だったり 無音でなかったり する。ただし、この きほんルール が つうよう しない 二もじ母音(au, eu, oi, oo, ou など)も ある。

http://ameblo.jp/novospel-jpn/entry-10050072698.html

 

 

ae, ee, ie, oe, ue など

 

ae, ee, ie, oe, ue が エイ、イー、アイ、オウ、ユー の よみかたに なることも あります。これらも「二重音字」といえます。ひとつめの母音字を もじのなまえのとおりに よみ、ふたつめ は よみません。(ふたつの文字のあいだに 子音字が はいると、母音字+子音字+e の パターン「分割二重音字」で、母音字を エイ、イー、アイ、オウ、ユー で よみます。)

 

maelstrom, sundae

bee, cheese, deep, free, tree

die, lie, pie, tie, vie

doe, foe, joe, toe, woe

cue, hue ; (rue, sue, true)

 

ただし、aegis, diet, duet, foetus, shoes などには あてはまらないので 要注意。

(aegis が エイジス みたいに きこえることも あります。)

 

 

diet, quiet, society, variety など

 

diet, quiet, society, variety などは、i を「アイ」と読み、e も 無音ではなく はつおん します。


"ie" が t の まえに くる ばあい は、そうなることが ほとんどです。

これらとは カンケイ ありませんが、client や science も i と e を りょうほう はつおん します。

 

dial, trial, denial など

 

dial, trial, denial などは、i を「アイ」と 読み、a も 無音ではなく はつおん します。

これらとは カンケイ ありませんが、alliance, appliance, compliance, defiance, reliance なども i と a を りょうほう はつおん します。

bias は、「バイアス」の 英語での つづりです。

dialog(ue) は、「ダイアローグ」の 英語での つづりです。

diamond や diaper は、ひとによっては a を はつおん しないことも あります。

「ディアスポラ」の 英語での つづりは diaspora で、英語での よみかた は 「ダイスプラ」に ちかい です。

giant は i も a も はつおん します。i は「アイ」と 読みます。

Brian と Ian は 韻をふみません。

triage は よみかた が 変則的です。辞書の はつおん記号で かくにん する ひつよう が あります。

 

ion, lion, Orion, violet, diodeなど

 

ion は「イオン」、lion は「ライオン」、Orion は「オリオン」のように 読みたくなります。

カタカナ語の えいきょう でしょう。

しかし、英語では うえの 3つの 単語は 韻をふみます。

i を「アイ」と 読みます。

lion は「ライオン」に ちかい よみかた です。i を「アイ」と よみます。(もっとも、実際は 似て非なるもの です。じづら の ちかい カタカナ表記は ゆだんを さそうので くせもの です。)

lion の よみかた は 一応 わかるのに、ion や Orion は よみかた が わからないまま、「イオン」と「オリオン」で まにあわせてしまうのが 日本人です。つづりを みて 知っている と おもってしまうので、わざわざ よみかたを かくにん せずに カタカナ語の えいきょうを うけた よみかた の ままに なりがちです。

「シオン」は、英語では Zion (あるいは Sion も) という つづりで、lion と 韻を ふみます。(Zion を ローマ字よみに すると 「ジオン」に なってしまうので 要注意。)

シオニズムは Zionism で、シオニストは Zionist ですが、やはり i を 「アイ」と 読み、o は ストレスのない シュワー です。

riot は「ライオット」に ちかい(?)です。(カタカナでは 子音で おわる はつおんを ひょうげん できません。)

バイオレンスの つづりは violence で、バイオレットの つづりは violet です。

バイオリンの つづりは violin です。

略歴 や 生物学 などを 意味する バイオは bio です。

ビオトープは biotope と 書いて バイオトウプ に ちかい(?) よみかた です。

ダイオードの つづりは diode で、ダイオキシンの つづりは dioxin です。

ついでですが、diorama を「ジオラマ」と よむのは「ローマ字よみ」であり、英語での よみかた は 「ダイオラーマ」に ちかい(?)です。

trio は よみかた が 変則的です。辞書の はつおん記号で かくにん する ひつよう が あります。

 

「ジオラマ」と「ジオ」と「ゲオ」など

 

むかしのことですが、「ジオラマ」の つづり は なんとなく "georama" ではないかな と おもっていた 時期が ありました。たしかに、その つづりの 英単語も そんざい しますが、一般的に れんそう される ほう(立体模型など)の「ジオラマ」は diorama の ほう です。

日本語では diorama も georama も おなじ 「ジオラマ」 なので こんらん します。英語では よみかた が まったく ことなります。

http://dictionary.goo.ne.jp/leaf/ej3/23893/m1u/diorama/

http://dictionary.goo.ne.jp/leaf/ej3/35543/m1u/georama/

「ジオシティーズ」は geocities という つづり です。

「ジオグラフィック」は geographic という つづり です。

「ジオ」と言えば、"geo" の つづりが おもいうかびます。

しかし、「ゲオ」も "GEO" なので 要注意です。

おなじ つづり で 「ジェオ」と よむ ばあい も あるようです (ただし 英語以外)。

 

neon, theory, deodorant など

 

neon は e も o も はつおん します。e は「長音」すなわち「アルファベットよみ」です。

theory や deodorant についても おなじふう です。

「ネオン」「セオリー」「デオドラント」などは カタカナ語であり、英語での よみかた は べつ です。

 

boa, Noah, oasis, poem など

 

boa は o も a も はつおん します。o は 「長音」すなわち「アルファベットよみ」です。a はシュワーです。
Noah は o も a も はつおん します。o は 「長音」すなわち「アルファベットよみ」です。a はシュワーです。h は 無音です。
oasis は o も a も はつおん します。o も a も 「長音」すなわち「アルファベットよみ」です。ストレスは a に あります。
poem は o も e も はつおん します。o は 「長音」すなわち「アルファベットよみ」です。

これらは、ローマ字ふう (というより カタカナ外来語ふう) に 「ボア」「ノア」「オアシス」「ポエム」とは よまないので、よみかたを かくにん する ひつよう が あります。

 

aegis, aeon, phoenix, subpoena など

 

"ae" や "oe" を「イー」/i:/ と よむ 単語 も あります。

2つの 母音字が ならんで いて、1つめの もじを はつおん せずに 2つめの ほうを はつおん する ばあい も ある よう です。

aegis は、「イージス」のほかに (とくに 米語では)「エイジス」と いう よみかた も あります。この ばあい は、a を はつおん して e は はつおん しない と いう こと に なります。

aeon は eon と 書くことが おおいようです。

phoenix は phenix と 書くことも あります。

subpoena を subpena と 書くこと さえ あります。



【追記(2011.12.03)】検索 していて みつけました。溜飲が さがる おもい です。

http://thespellingblog.blogspot.com/2010/01/when-two-vowels-go-walking-is-it-truth.html

【追記(2013.8.09)】検索 していて みつけました。まさに 正論。

http://www.allaboutlearningpress.com/when-two-vowels-go-walking/

【追記(2014.5.14)】
Limitations of Broad Phonics Generalizations: When Two Vowels Go Walking, the First One Doesn’t Necessarily Do the Talking!
http://www.reading.org/reading-today/research/post/lrp/2014/04/16/phonics-generalizations-two-vowels-go-walking#.U2uONvl_uTU



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