単語 の ただしい よみかた が わからなければ、じっさいに はつおん(発音)しても あいて には まったく つうじません。そして、しっているはず の 単語でも はつおんを しらなければ きちんと きこえません。
英語が きこえないのは みみ が なれていない だけ なんだ と おもいこんで、ひたすら 英語音声 を ききながして も、リエゾン や リダクション に ついて しっていても、それ以前に 単語 の よみかた を おろそかに しているのなら コウリツ の わるい がくしゅう法 です。
日本語 の ばあい で いえば、たとえば、所作(しょさ)と いう 漢字語 の よみかた を まちがって 「しょさく」だと おもいこんでいる ひと は、はつおん する とき も まちがえますし、「しょさ」と いわれても 「所作」の こと だ とは わからないのです。
われわれ の 関心事 と しては、まず 単語 の つづり を みて こえ に だして ただしく よめる か どうか ということ。これは かならずしも 「ネイティブはつおん」というのでは ありません。たとえば、「イー」と よむべきところを 「エ」と よんだり、「オウ」と「オー」の くべつ が できなかったり と いったこと を なくせれば いい。
そのためには ストレス(アクセント)の イチ を かくにん して、その 音節 の 母音字 の よみかた が 「短音」(おとよみ) か 「長音」(なまえよみ)か、それ以外 か を かくにん する しか ありません。(そして、子音表記の よみかたも かくにん です。chaos は 「チャオズ」ではありません。)
関連ページ: 母音字 の 読みかた が 「短音」か「長音」かを みわける 方法
単語 の よみかた を かくにん するのは、日本語の ばあい にも あてはまります。もじを みて、いみ が なんとなく わかって、しっているつもりに なって、よみかたが おろそかに なる。そして、そういう わるい くせ が、えいたんご にも およんでしまう。つづりを みて、いみが わかって、しってると おもってしまって、よみかた が わからないままに なっても、そのまま き が つかなかったり する。
ローマ字 は ローマ字、英語 は 英語 です。どちらか が ただしい とか まちがい とか ではなく、べつもの なので くべつ する ひつよう が あります。
フォニックス を まなべば、英語 の つづり と はつおん の きほんてきな かんけい は(ある程度) わかります。例外 も ありますが、それでも とくに みじかい 単語 には ユウコウ です。
しかし、ながい 単語 に なれば なる ほど、音節 の かず が おおければ おおい ほど、カタカナ風・ローマ字風 の よみかた を して しまい がち です。
ストレスアクセント の 位置 の ルール は 重要 ですが、それだけ では ローマ字読み の もんだい は かいけつ できません。
しっているはず の 単語 でも、発音 が わからない と いちじしのぎ と して ローマ字読み で まにあわせて しまいます。あるいは、カタカナ外来語 に ひきずられた よみかた に なります。「アメーバ」「エミュー」「カメレオン」「サタン」「スタジアム」「デーモン」「メディア」「ラジオ」の よう な よみかた で 英単語 を よんで しまいます。しっている 単語 だから こそ 辞書 で かくにん しない こと が おおい。それが つもりつもって 重大 な けっか を ひきおこす こと に なります。
ここでいう「ローマ字よみ」とは、a, e, i, o, u を「ア」「エ」「イ」「オ」「ウ」の ように よむ こと です。
しかし、英語 では、a, e, i, o, u を「エイ」「イー」「アイ」「オウ」「ユー」のよう に よむこと が すくなくありません。
mania や stadium の 第1音節 の a は 「ア」ではなく 「エイ」と よむ。
media や meteor の e は 「エ」ではなく 「イー」と よむ。
ion や Orion の i は 「イ」ではなく 「アイ」と よむ。(lion の パターン。)
「エイ」を「エー」と よんだり(ace, space)、「オウ」を「オー」と よんだり(goal, mode)するのは、ローマ字よみ というよりも むしろ 日本語風 に なまった 発音 です。
母音字 が ひとつ の 場合 は、「短音」か「長音」か、それ以外か、と いうふうに かんがえて かくにん する としても、では 2文字 や 3文字 の 母音表記 の ばあい は どうするか。
1もじ の ばあい に くらべる と かんたん そう に みえる ばあい も あります。たとえば、ai/ay は ほとんど つねに「エイ」であり、ee は ほとんど つねに「イー」です。しかし、ea や ou など の ように よみかた が いくつも ある ばあい は、単語 ごと に よみかた を かくにん する こと に なる ので たいへん です。
結局は、すべて の 単語 の よみかた を はつおん記号 で かくにん すれば まちがい ない の かもしれません。
しかし、ひとつひとつ りくつ ぬき で 丸暗記では まいって しまいます。つづり と はつおん の 関連性 に ついて しっていれば、学習 の ふたん を かるく することが できます。そのために つかえるのが フォニックス なのですが、ルールが ふくざつ で、例外も おおい。もしも 例外 が なければ、ルールどおり で ラク なのですが。
例外のない規則はない と いいます が、やはり 程度もんだい です。例外 は すくない ほう が いい でしょう。
例外が すくなくなれば 英単語 の よみかた は わかりやすく なります。そのために、いまでも つづり字改革うんどう が つづいている の です。
おすすめ は、"Traditional Spelling Revised" という つづり字改革案 です。
「規則化英語」では、つづりのパターンに対応するよみかたをきめて、そこから逸脱した例外を修正する。マジックeのパターンも二重子音字も つかわれるが、推進は されない。
基本的な単語も ルールどおりに つづりをかえる。
th は、語頭以外では、th と dh の くべつをする。(ウィキペディアの規則化英語では、ことなる。)
動詞の過去形の語尾は、発音のとおりに表記する。 (ウィキペディアの規則化英語では、ことなる。)
Traditional Spelling Revised では、それぞれの音素に対応する書記素のパターンを一覧表にまとめ、そこから逸脱したものを修正する。分割ダイグラフ(マジック e の パターン)も 二重子音字も つかわれる。
th は、無声音でも有声音でも そのまま。
動詞の過去形の語尾は、そのまま。
短音は a, e, i, o, u で 表記。ただし、一定数の例外(any, many, other, some)をみとめる。
長音は マジック e のほかに数種類のパターンで表記。main, mane, they, way, weigh, by, bye, buy, pie, right, rite など。同音異綴異義語の区別はかなり維持される。
/ju:/, /u:/, /U/ の区別には、こだわる。
ただし、new は、/nju:/も /nu:/も、そのまま。
"super" は、"u" をそのままにする。("oo" に しない。)
"e" は、直前の母音が短いときはカットする。
live(動詞)→ "liv"(形容詞の "live" との区別のため)、love → luv.
("-ore" の "e" は、そのまま のこすことに なりました。)
よまない g は、sign, benign などでは のこるが、gnash の g はカット。
よまない gh は のこる(night, thought)。ただし、through は (thru ではなく) throo に。
/f/ の gh は、ff になる(coff, enuff, laff)。
/f/ の ph は、そのまま(phone)。
語中の二重子音字は、ストレスのある短い母音の直後で使う(dinner, supper)。(ll, ff, ss などは語末でも使われる。)
qu, tch, th, x, -(e)d, -(e)s, -sion, -tion, -sure, -ture などは、そのまま。
接尾辞をおおむね維持。
不規則でも類推の有効なパターンをそのまま維持。
借用語のつづりをそのままにする。(cello, chef.)
部分的修正では 根本的解決に ならない。表音主義は なじみにくい。そして、保守主義で 英語のつづりが むずかしいままだと、学習に時間がかかり、つかいこなせる人が ふえにくい。(英語ユーザーが多数派にならないのは、いいことかもしれません。)
「短音」の a, e, i, o, u の つづり が 不規則な ばあい | OUGH や AUGH の つづり |
"ea", "ear", "eau" の つづり の よみかた | ch なのに /k/ の おと で よむ ばあい |
外部リンク(暫定) |
1908ねん せつりつ。まだまだ これから? |
「規則化英語(Regularized Inglish)」(ウィキペディア) ふきそくな つづりを きそくてきに なるように しゅうせい します。ただし、knight の よまない k や gh など は (よみかたの さまたげに ならない ので) そのまま のこります。whose が "hooze" に なったりします。 |
カナモジカイ の ホームページ かんじをつかわない。わかちがきをする。まぎらわしいことばをいいかえる。ただし、リンクさきのサイトでは、かんじを まったく つかわない ぶんしょう は、まれ です。 |
現代日本における「識字」のイデオロギーと漢字不可欠論 -漢字文化をよそに100年さきをいく点字- |
https://daydreem-beleever.jimdofree.com/
2018.11.17.たちあげる
もとのサイトは、
www.geocities.jp/yomikata_spelling/
えいたんご の よみかた : つづり と はつおん の ルール と パターン
こえ に だして よめば、単語 は おぼえやすくなる。英文を 音読すれば 英語が 身につくのだと いわれる。
しかし、英単語の よみかた が わからなければ 音読は できない。それが 原点 だった よう に おもいます。
英語は、文字と発音の関係が 複雑なので、身につけるのには 時間が かかります。じゅうぶんな時間・気力・体力などを もつ 人 たち だけ が、英語を身につけられるというわけです。
つづりが むずかしければ それだけ 時間が かかります。ゆえに、英語をつかえる人が ふえにくい。でも、そのほうが いいのかもしれません。もしも 英語をつかう人が マジョリティーに なったら、おしまい です。つかわないひとが おいつめられることになるので。
カナモジカイ の ウェブサイト
http://kanamozi.org/
かんじ を みなければ いみ が わからないような ことば は、つかわない ほう が いい。のぞまれるのは、カナモジ で かいても いみ が つたわる ことば。みみ で きいて わかりやすい ことば。
カナモジカイ は「コトバのバリアフリー」をうったえ、「漢字を使わないことを恥としない文化」の創造をめざしている(https://twitter.com/kanamozikai/status/1632246825750269953)とのこと。
もっと つかうカンジを へらしたほうがいいのでは?
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