語末の e の 混乱を 整理 してみる

語末の e の 用法が かならずしも 明確でない ために、フォニックスの ルールが 信頼 できない ものに なってしまって いるのは ざんねんな こと です。

語末の e は 発音 しない ことが おおいの ですが、やはり 例外も けっして すくなくは ありません。

語末の e が サイレント e の 場合でも、つねに マジック e としての はたらき が ある わけでは ありません。

語末の e の用法


先行する 母音字の 読みかたが 「長音」であることを 明示するため。いわゆる「マジック"e"」。
ex. take, eve, kite, note, cute, canine, humane, behave, parasite.
ただし、definite, engine, medicine, opposite などの ように、e が まったく 用を なして いない ばあい も おおい。

v の 文字の うしろに ついて 語末の e と なる。(すぐまえの 母音表記の 読みかた は 関係 ない)
ex. give, have, live, leave, twelve, active, passive, progressive.
「マジック"e"」として 機能 して いる もの は すくない。

s の 文字の うしろに ついて 語末の e と なる。(たとえば 名詞の 複数形 では ない ことを 明示 できる。)
ex. browse, cause, dense, goose, house, mouse, pause, please, rinse, tense

直前の c や g が 「軟音」で ある ことを 明示 する ため。(すぐ まえの 母音表記の 読みかたは 関係 ない)
ex. chance, dance, face, nice, preface, service, since, suffice, surface, terrace
ex. cage, college, huge, mirage, orange, page, range, siege, stage, surge, village

-le で 終わる 単語
(それなりに 規則性が あり 類推も 有効なのは、つぎの パターンの 場合)
「母音字」+「子音字1つ」+le === 母音字は「長音」
例:cable, table, title, rifle, noble, ruble
「母音字」+「子音字2つ」+le === 母音字は「短音」
例:apple, battle, candle, settle, little, nozzle, puzzle, shuttle

それ以外は ひとつひとつ かくにん する しか ない。

agile, docile, ductile, facile, fertile, fragile, hostile, missile, mobile, reptile, servile, sterile, tactile, tensile, textile, virile ; gentile, profile, reconcile, senile

chorale, finale, locale, morale, (percale), rationale, tamale

-able, -ible で 終わる 単語(接尾辞として 固定的に)
ex. admirable, impossible, remarkable, responsible.

-ure で 終わる 単語(-ture は 接尾辞として 固定的に)
ex. culture, feature, future, nature, pleasure, treasure, fissure, pressure, sure, figure, injure.

語末の e が 発音される 単語の 例
acme, acne, apostrophe, campanile, catastrophe, Chile, epitome, finale, recipe, sesame, simile, tamale.

マジックe

 

「母音字+子音字+無音のe」で 単語が 終わっている 場合、母音字の 読みかたが 「エイ」「イー」「アイ」「オウ」「ユー」に なります(pace, eve, nice, joke, cute)。このような 場合の 無音の e を 「マジックe」と よぶ こと が あります。末尾の e そのものは 発音 しませんが、確固たる やくわり が あるので きえることなく のこっています。

この 規則は 本当に 基本的な 規則 なのですが、あまりにも 例外が おおすぎるために、まともに 機能していません。役割のある e は そのまま 保持しつつ、まったく 役に 立っていない 場合の 無音の e は 省略 してもよいことに してもらいたいものです。

語末の e を削除したほうがよい場合

 

最終音節の 母音が 「エイ」「イー」「アイ」「オウ」「ユー」で ないのなら、語末の 読まない e は 削除 しても いいでしょう。
e.g. giv, hav, liv(動詞), definit, engin, medicin, opposit.

ただし、missile や mobile などのように 最終音節が 「長い」母音の 読みかたに なる 場合も ならない 場合も ありうるような ときは そのまま です。英国式では 「ミッサイル」「モウバイル」ですが、米国式では 発音が ことなります。

語末の e を そのまま のこす 場合

 

image や service などのような 場合、e は g や c が 「軟音」であることを しめしているので 削除できません。

browse, cause, dense, goose, house, mouse, pause, please, rinse, tense などの -se の e も、そのままの ほうが よさそうです。

-able/-ible などの e は、発音上 何の やくわり も になって いませんが、削除しても 不自然な だけ ですし、そのまま のこします。

-ure は、そのままで よさそうです。

-ve の e は のこす べき なのか

 

leave や twelve の e は 削除 すべき でしょうか。私見では、削除する 意味が ないと おもいます。読みかたを 学習 する 際に さまたげに ならない から です。

では、active, native, relative などにおける -ive の e は?
--- 書くとき には、-v で 終わる 単語は まず ほとんど ないから -ve で 終わる はず だと かんがえれば カンタンです。ただし、読みかたは わかりません。liv と live のように 読みかたに 応じて 表記を 変えることは 通常では ありません。

ちなみに、archive, arrive, beehive, survive などの e は 「マジック e」として 機能しています。

語末の e を y にする場合

 

英語では、語末の e は 発音しないのが ふつう ですが、例外も あります。

apostrophe >>> apostrophy
catastrophe >>> catastrophy
epitome >>> epitomy

ほかに、recipe, sesame なども、さいごの e を はつおん します。



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