つづり と 発音 の くいちがい が 英語 を むずかしく している。これは うたがいようのない こと です。
それぞれの おと に 対応する 表記 が いくつも あって、おぼえるの が たいへん です。
たとえ 表記法 が 多様 で あって も、それら が かならず おなじ きまった よみかた を する の ならば まだ いい。
たとえば、ee も ea も かならず /イー/ と だけ よむのなら カンタン な はず。
ow を かならず /アウ/ と だけ よむのなら、カンタン な はず。
しかし、それぞれ の 表記 に さまざまな よみかた が ある の だから やっかい です。
たとえ もじ と 発音 の あいだ に なんらか の ルール が あった と して も、予測不可能 な 例外 が すくなくない の です から、書いてある とおりに よめる 保証 は ありません し、きこえる とおりに 書ける 保証 も ありません。
以下、/エイ/, /イー/, /アイ/, /オウ/ の おと に 対応する つづり と、それぞれ の つづり の よみかた の ふくざつさ を やや おおげさに しめします。このように つづり と 発音 の カンケイ が ふくざつ なので、むかし から さまざまな つづり字改革案 が だされて きました。
「エイ」/ei/の おと は、つぎのような 表記法で 書かれる。
aCe --- fake, gate, lake, same, take, wave
aCle --- able, cable, maple, table
ai --- main, paint, rain, wait ; migraine, waive
ay --- bay, hay, may, play, stay, way
ey --- hey, obey, survey, they
ei --- beige, geisha, heinous, rein, seine
eig --- deign, feign, reign
eigh --- eight, freight, sleigh, weight
aigh --- straight
aig --- campaign
ao --- gaol(=jail)
au --- gauge
agCe --- champagne
eg --- thegn
et --- ballet, beret, bidet, bouquet, cabaret, cachet
e --- mesa, crepe, fete, beta(米音), Mercedes(ほかの はつおん も ある) ; cafe
ee --- matinee, soiree, nee, negligee, toupee
ea --- break, great, steak, yea
ae --- aegis(主に米音), maelstrom, reggae
-er --- dossier
そして、上記の 表記法には いろいろな よみかた が そんざい する。
aCe は、fake, have, homage, mirage などにおいて ちがった よみかたをする。
aCle は、table と tablet で a の よみかた が ちがう。
ai は、main, plaid, said, aisle などにおいて ちがった よみかたをする。
ay は、stay, kayak, quay, says などにおいて ちがった よみかたをする。
ey は、they, key, eye などにおいて ちがった よみかたをする。
ei は、rein, ceiling, feisty, heifer などにおいて ちがった よみかたをする。
eig は、reign, foreign などにおいて ちがった よみかたをする。
eigh は、eight, height, Leigh などにおいて ちがった よみかたをする。
aigh は、地域方言を ふくめないかぎりは straight のみ。
aig は、campaign と Craig とで、よみかた が ちがう。
ao は、gaol, chaos, chaotic, aorist, aorta, Mao, Maori などにおいて ちがった よみかた を する。
au は、gauge, gauche, gauss, fraud, aurora などにおいて ちがった よみかた を する。
agCe は、champagne と magnet では よみかた が ちがう。
eg --- thegn と leg では "eg" の よみかた が ちがう。
et --- ballet, bullet, cadet で、"et" の よみかた が ことなる。buffet は おなじ つづり で よみかた が ことなる 語が ある。
e は、mesa, set, meter, pretty などにおいて ちがった よみかた を する。
ee は、matinee, bee, breeches などにおいて ちがった よみかた を する。
ea は、break, east, idea, ocean, weapon, seance, Seattle などにおいて ちがった よみかた を する。
ae は、Aegean, aegis, reggae, vitae などにおいて ちがった よみかた を する。
-er --- dossier と frontier で 読みかた が ことなる。tier は おなじ つづり で よみかた が ことなる 単語 が ある。
「イー」の おとを ee で 表記すれば つづり も はつおん も カンタンだ と おもう が、じっさい には、「イー」/i:/の おと は つぎのような 表記法で 書かれる。
eCe --- cede, eve, mete, Pete, Steve, complete
e --- be, he, me, she, we ; cedar, even, meter, media, genius, helium
ea --- beach, east, eat, easy, mean, weak
ee --- bee, feel, free, keep, steep, week
ei --- ceiling, deceive, perceive, receive, Keith, Neil ; neither(ほかの はつおん も ある)
ey --- key ; (弱母音で chimney, hockey, journey など いろいろ)
eigh --- Leigh
i --- bikini, kiosk, police, ski, visa
ie --- field, believe, niece, piece, priest, shield, thief, wield
eo --- people
oe --- oenophile, phoenix
ae --- aegis
ay --- quay, Murray
そして、上記の 表記法には いろいろな よみかた が そんざい する。
eCe は、mete, fete, crepe などにおいて ちがった よみかた を する。
e は、be, mesa, set, meter, pretty などにおいて ちがった よみかた を する。
ea は、heat, dead, break, ocean, idea, create, Seattle, seance などにおいて ちがった よみかた を する。
ee は、steep, matinee, been(米語) などにおいて ちがった よみかた を する。
ei は、ceiling, rein, feisty, heifer などにおいて ちがった よみかた を する。
ey は、key, they, eye などにおいて ちがった よみかた を する。
eigh は、Leigh, eight, height などにおいて ちがった よみかた を する。
i は、ski, hi, hit などにおいて ちがった よみかた を する。
ie は、priest, fiesta, sieve, diet, pie などにおいて ちがった よみかた を する。
eo は、people, neon, video, Beowulf, jeopardy などにおいて ちがった よみかた を する。
oe は、phoenix, doe, canoe, poetry などにおいて ちがった よみかた を する。
ae は、Aegean, aegis, reggae, vitae などにおいて ちがった よみかた を する。
ay は、stay, kayak, quay, says などにおいて ちがった よみかた を する。
「アイ」/ai/の おと は、つぎのような 表記法で 書かれる。
-iCe --- bite, life, mile, nice, write
-iCle --- Bible, rifle, title
-ie --- die, lie, pie, tie
-i --- hi, pi, alkali, magi
-igh --- high, sigh, thigh
-ig- --- sign, align, benign, malign
ui --- guide, guidance, guile, disguise, Kuiper
ai --- aikido, ailurophobia, Jainism
ei --- eidetic, Geiger, kaleidoscope, Poseidon
eigh --- height, sleight
-yCe --- Lyme, rhyme, scythe, style, syne, thyme
-yCle --- cycle
-ye --- bye, dye, lye, rye
-y --- by, cry, dry, fly, fry, my, spy, sty, thy, try, wry
-uy --- buy, guy
ey --- geyser
is --- island, lisle
さらに、aye, eye のような 語も ある。
そして、上記の 表記法には いろいろな よみかた が そんざい する。
-iCe は、nice, police, service で よみかた が ことなる。
-iCle --- rifle の i は「アイ」だが、chicle の i は「イ」。
-ie は、die, diet, diesel, mischief, orient, siesta, conscience などで よみかた が ことなる。
-i は、hi, ski, taxi などで よみかた が ことなる。
-igh は、high, nigh, sigh, thigh などでは「アイ」と よむ。しかし、bigha, bighorn, Brigham などでは よみかた が ことなる。
-ig- は、sign と signal で よみかた が ことなる。
ui は、guide, fluid, juice, quiz, suite, mosquito, biscuit などで よみかた が ことなる。
ai は、main, plaid, said, aisle などにおいて ちがった よみかた を する。
ei は、ceiling, rein, feisty, heifer などにおいて ちがった よみかた を する。
eigh は、Leigh, eight, height などにおいて ちがった よみかた を する。
-yCe は、おそらく つねに y を「アイ」と よむ。
-yCle は、おそらく つねに y を「アイ」と よむ。
-ye は、おそらく 語末では つねに y を「アイ」と よむ。ただし、bye と hyena と yes と ye において、"ye" の よみかた は ことなる。
-y は、dry と sundry において よみかた が ことなる。
-uy は、buy, guy と colloquy, exequy と Peguy, Tanguy などで よみかた が ことなる。
ey は、geyser と Seymour と Seychelles などで よみかた が ことなる。
is は、lisle と mislead と debris で よみかた が ことなる。
「オウ」/oU/の おと は、つぎのような 表記法で 書かれる。
oCe --- hole, home, hope, mode, note, pole, role, rote, vote
oCle --- noble
-oll --- roll, scroll, troll
-omb --- comb
-ost --- ghost, host, most, post
-ove --- rove ; dove
-o --- go, no, so
oa --- boast, boat, coach, coal, coast, coat, goal, loan, moan, roast, soap, toast
-oe --- doe, foe, roe, toe, woe ; TOEFL, TOEIC
oh --- doh, oh, ohm
oCC(変則的)--- bold, cold, fold, gold, hold, mold, sold, told ; ghost, host, most, post
eau(外来語)--- beau, plateau
au(外来語)--- gauche, haute, au pair
ew --- sew /soU/, sewing
ou --- soul, shoulder, poultry
ow --- blow, flow, know, slow, throw, window, bowl, own
oo --- brooch, Roosevelt
そして、上記の 表記法には いろいろな よみかた が そんざい する。
oCe は、o の よみかた が、home, smoke などでは「オウ」、come, some などでは「ア」、lose, whose などでは「ウー」であり、単語によって o の よみかた が ことなる。
oCle は、noble の o は「長音」だが、goblet の o は「短音」。
-oll --- roll, scroll, troll では「長音」だが、doll, loll では「短音」。moll は よみかた が さだまらない。poll の o は「長音」だが、pollen の o は「短音」。
-omb --- comb と bomb と tomb, womb は、それぞれ o の よみかた が ことなる。
-ost --- ghost, host, most, post の o は「長音」だが、cost, foster, hostage, lost などの o は「長音」ではない。
-ove --- rove と move と love は、それぞれ よみかた が ことなる。dove は つづり が おなじ で よみかた が ことなる ふくすう の 単語 が そんざい する。
-o --- go, no, so の o は「長音」だが、do, to, who などは かんぜん に 変則的な よみかた。
oa --- boast, boat, coach, coal, coast, coat, goal, loan, moan, roast, soap, toast などの oa と、abroad, broad, broadcast の oa は よみかた が ことなる。boa や Noah は o も a も よむ。cocoa の a は よまない。
-oe --- doe, foe, roe, toe, woe と coelacanth, phoenix, subpoena と canoe, shoe と does, doesn't で、"oe" の よみかた が ことなる。poem や poet や poetic は、o も e も よむ。doe の ふくすう形の does と、 do の 三単現の does
は、つづり は おなじ だが、よみかた が ことなる。
oh --- doh, oh, ohm と、John は、"oh" の よみかた が ことなる。
oCC(変則的)--- bold, cold, fold, gold, hold, mold, sold, told などの o は「長音」だが、solder の o は「長音」ではない。しかし、つづり の にている soldier の o は「長音」。
eau(外来語)--- beau, plateau の "eau" と、beautiful, beauty の "eau" と、bureaucracy の "eau" と、bureaucrat の "eau" は、読みかた が ことなる。
au(外来語)--- gauche, haute, au pair などの "au" は、aurora, restaurant など と よみかた が ことなる。bauxite, caution, fault, naughty などの "au" とも ことなる。
ew --- sew /soU/ や sewing における "ew" の よみかた は、dew, few, new など とは ことなる。
ou --- soul, shoulder, poultry における "ou" の よみかた は、south, soup, couple, could, bought など とは ことなる。
ow --- blow, flow, know, low, show, slow, throw, window, bowl, own などと、allow, brown, cow, crown, down, fowl, gown, how, now, plow, town, wow などは、"ow" の よみかた が ことなる。knowledge の "ow"
は とくしゅ例外。
oo --- brooch, Roosevelt などの oo の よみかた は とくしゅ例外であり、ほとんどは「ウー」(boo, choose, fool, noodle, roof, soon, tool)か「ウ」(book, look, shook, took, cookie, rookie, wool)である。
英語の /エイ/, /イー/, /アイ/, /オウ/, /ユー/ の おと は、a-e, ee, i-e, o-e, u-e で、かきあらわされること が おおい印象です。(ex. cake, tree, nice, home, cute.)
/イー/ の場合、ee のほかに ea がおおいですが、その ea は、よみかたがいくつもあります。(ex. breach, break, breakfast, create, idea, ocean, Sean, seance, Seattle.)
現状では、「長音」の /エイ/, /イー/, /アイ/, /オウ/, /ユー/ の おと に 対応する 表記法は 多種多様です。
この多様性ゆえに、male, mail の くべつ、rain, reign, rein の くべつ、right, rite, write の くべつ、loan, lone の くべつ、mete, meet, meat などの くべつ が 可能に なります。
そのような くべつを ある程度は 維持しつつ 母音表記の パターンを たんじゅんか しようとする かいかく案 も あります。
/エイ/ --- a-e, ai, ay, eigh, ey
/イー/ --- e-e, ee, ea, (e)
/アイ/ --- i-e, ie, y, -ye, -uy, -igh
/オウ/ --- o-e, o, oe, oa
/ユー/ --- u-e, ue, u, ew, eu
この「つづり字改革案」では、rain, reign, rein の くべつを どのようにするのか、わかりませんが、おそらく、rain が そのままで、reign と rein を "rane" に かえてしまうのでしょう。
げんじつせかい の 英語の つづり と はつおん の かんけい は、ふくざつ です。
うえのような つづり と 発音 の こみいった 対応かんけい の うち、きそく的な ものを のこし、ふきそく な ものを しゅうせい する だけ でも、英語は かなり やさしい もの に なるはずなのです。
「規則化英語」では、つづりのパターンに対応するよみかたをきめて、そこから逸脱した例外を修正する。マジックeのパターンも二重子音字も つかわれるが、推進は されない。
基本的な単語も ルールどおりに つづりをかえる。
th は、語頭以外では、th と dh の くべつをする。(ウィキペディアの規則化英語では、ことなる。)
動詞の過去形の語尾は、発音のとおりに表記する。 (ウィキペディアの規則化英語では、ことなる。)
Traditional Spelling Revised では、それぞれの音素に対応する書記素のパターンを一覧表にまとめ、そこから逸脱したものを修正する。分割ダイグラフ(マジック e の パターン)も 二重子音字も つかわれる。
th は、無声音でも有声音でも そのまま。
動詞の過去形の語尾は、そのまま。
短音は a, e, i, o, u で 表記。ただし、一定数の例外(any, many, other, some)をみとめる。
長音は マジック e のほかに数種類のパターンで表記。main, mane, they, way, weigh, by, bye, buy, pie, right, rite など。同音異綴異義語の区別はかなり維持される。
/ju:/, /u:/, /U/ の区別には、こだわる。
ただし、new は、/nju:/も /nu:/も、そのまま。
"super" は、"u" をそのままにする。("oo" に しない。)
"e" は、直前の母音が短いときはカットする。
live(動詞)→ "liv"(形容詞の "live" との区別のため)、love → luv.
("-ore" の "e" は、そのまま のこすことに なりました。)
よまない g は、sign, benign などでは のこるが、gnash の g はカット。
よまない gh は のこる(night, thought)。ただし、through は (thru ではなく) throo に。
/f/ の gh は、ff になる(coff, enuff, laff)。
/f/ の ph は、そのまま(phone)。
語中の二重子音字は、ストレスのある短い母音の直後で使う(dinner, supper)。(ll, ff, ss などは語末でも使われる。)
qu, tch, th, x, -(e)d, -(e)s, -sion, -tion, -sure, -ture などは、そのまま。
接尾辞をおおむね維持。
不規則でも類推の有効なパターンをそのまま維持。
借用語のつづりをそのままにする。(cello, chef.)
部分的修正では 根本的解決に ならない。表音主義は なじみにくい。そして、保守主義で 英語のつづりが むずかしいままだと、学習に時間がかかり、つかいこなせる人が ふえにくい。(英語ユーザーが多数派にならないのは、いいことかもしれません。)
「短音」の a, e, i, o, u の つづり が 不規則な ばあい | OUGH や AUGH の つづり |
"ea", "ear", "eau" の つづり の よみかた | ch なのに /k/ の おと で よむ ばあい |
外部リンク(暫定) |
1908ねん せつりつ。まだまだ これから? |
「規則化英語(Regularized Inglish)」(ウィキペディア) ふきそくな つづりを きそくてきに なるように しゅうせい します。ただし、knight の よまない k や gh など は (よみかたの さまたげに ならない ので) そのまま のこります。whose が "hooze" に なったりします。 |
カナモジカイ の ホームページ かんじをつかわない。わかちがきをする。まぎらわしいことばをいいかえる。ただし、リンクさきのサイトでは、かんじを まったく つかわない ぶんしょう は、まれ です。 |
現代日本における「識字」のイデオロギーと漢字不可欠論 -漢字文化をよそに100年さきをいく点字- |
https://daydreem-beleever.jimdofree.com/
2018.11.17.たちあげる
もとのサイトは、
www.geocities.jp/yomikata_spelling/
えいたんご の よみかた : つづり と はつおん の ルール と パターン
こえ に だして よめば、単語 は おぼえやすくなる。英文を 音読すれば 英語が 身につくのだと いわれる。
しかし、英単語の よみかた が わからなければ 音読は できない。それが 原点 だった よう に おもいます。
英語は、文字と発音の関係が 複雑なので、身につけるのには 時間が かかります。じゅうぶんな時間・気力・体力などを もつ 人 たち だけ が、英語を身につけられるというわけです。
つづりが むずかしければ それだけ 時間が かかります。ゆえに、英語をつかえる人が ふえにくい。でも、そのほうが いいのかもしれません。もしも 英語をつかう人が マジョリティーに なったら、おしまい です。つかわないひとが おいつめられることになるので。
カナモジカイ の ウェブサイト
http://kanamozi.org/
かんじ を みなければ いみ が わからないような ことば は、つかわない ほう が いい。のぞまれるのは、カナモジ で かいても いみ が つたわる ことば。みみ で きいて わかりやすい ことば。
カナモジカイ は「コトバのバリアフリー」をうったえ、「漢字を使わないことを恥としない文化」の創造をめざしている(https://twitter.com/kanamozikai/status/1632246825750269953)とのこと。
もっと つかうカンジを へらしたほうがいいのでは?
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