英語の つづり字改革が 一時的に 小成功を おさめた 例 です。
「ホイットラム政権が豪政府の正式用語としてSR1を導入した」 時代 が あったのに、一般には 浸透 して いかなかったのだそうです。
英語の つづりの 不規則性を 是正して わかりやすさを 優先させようとする 改革案 だったようです。ただし、よぶん な もじ を 削除 せよ、など と いう おおざっぱ な ルール ではなく、文字 の 削除 は 限定的 で、hour, knight, know, wring, write
に あるような 読まない 文字 も そのままに なるので、結果的 には 同音異綴語 の くべつ を かなり 維持 する こと に なります。
SR1 に ついて の 説明 は、イギリス の 「スペリングソサエティー」(The English Spelling Society)の サイト内 の ページ に ありました。
http://archive.today/BOqA --- http://www.englishspellingsociety.org/aboutsss/leaflets/tough.php
http://archive.today/lLLHn --- http://www.englishspellingsociety.org/journals/j8/implications.php#gib
http://archive.today/qkd8 --- http://www.englishspellingsociety.org/journals/j2/jimmieson.php
http://www.spellingsociety.org/aboutsss/leaflets/tough.php
Rather than promote a whole new system, the Simplified Spelling Society has insted drawn up a series of modest reforms with the aim of starting to bring about change gradually.
しかしながら、「超」穏健な 改革案であるがゆえに 批判されることに なってしまったようです。
http://www.englishspellingsociety.org/journals/j2/jimmieson.php
Of late SR1 has increasingly been criticized from several quarters as:
a. not being an effective spelling reform on its own, due to it not being too conspicuous in day to day written articles;
b. not being effective enough in altering those difficult words encountered early on by children;
c. being a method of spelling reform which has tried but has achieved very little.
要するに ひかえめ すぎた の です。
もっとも、もっと 大胆な 改革案に 対しては、やりすぎだ という 批判が 予想されるのは ほぼ 確実 ですが。
かつて スペリングソサエティー の 「ハウススタイル」として つかわれていたこともある "SR1" は、ルール5つ の つづり字改革案 です。
あるいは、いまでも 同団体の 「ハウススタイル」なのかもしれません。
https://groups.yahoo.com/neo/groups/spellingreform/conversations/messages/2896
The official House Style of the Spelling Society is still
SR1 + DUE (Drop useless e's) + /f/ = f (or change ph and gh to f)
うえ での ばんごう は ウィキペディア での 掲載順 に したがって 便宜的に つけたものです。スペリングソサエティー の ページ では、よぶん な e を さくじょ する ルール が 5番目 に なっています。
http://spellingsociety.org/uploaded_leaflets/1986tough-leaflet-1419456909.pdf
この 改革案には、二重子音字についての 規定は ありません。なので、上記1番目の ルールに あるように 母音表記を 変えても、それに ともない 直後の 子音字が 二重に なるようなことは ありません。
Examples:
- /ɛ/ represented by a: any→eny
- /ɛ/ represented by ai: said→sed
- /ɛ/ represented by ea: ready→redy
- /ɛ/ represented by ei: heifer→hefer
- /ɛ/ represented by eo: jeopardy→jepardy
- /ɛ/ represented by ie: friend→frend
- /ɛ/ represented by u: bury→bery
- /ɛ/ represented by ue: guess→gess
また、文字の 省略は、上記2番目の ルールで 不要な e を 省略する 以外は、AUGH と OUGH の 項目に ある 範囲内 のみ です。
are→ar, were→wer, give→giv, have→hav, some→som, because→becaus, gauze→gauz, leave→leav, freeze→freez, sleeve→sleev, valley→vally, achieve→achiev, examine→examin, practise→practis, opposite→opposit, involve→involv, serve→serv, heart→hart.
valley が vally に なるのは いいとしても、alley が ally に なってしまうのは 回避する 必要が ある でしょう。(alley と ally は 読みかたが ことなります。)
browse の e を とったら brows に なってしまい、brow の 複数形の ように みえて しまいます。
please の e を とったら pleas に なってしまい、plea の 複数形の ように みえて しまいます。
doe, toe, morale, rationale, aide, borne, bowel など の e も そのまま 維持 すべき でしょう。なぜなら、語末 の e を 省略 すると べつ の 単語に なってしまうからです。発音 しない もじ を 省略 するのではなく、役に立たない 文字を 省略する だけ です。やくわり の ある もじ は そのまま です。
SR1に おいて よぶん な もじ が さくじょ されるのは、1番目 の ルール に よって ea, eo, ei, ie, ue など が e に なる 場合 と、無音の e が 不要 あるいは 誤解を まねくような 場合 と、AUGH や OUGH に おける GH が 発音 しない 場合、など です。
night や knight に おける 読まない もじ も そのままである だけでなく、know も そのまま です。
sight と site の くべつ も、right, rite, write の くべつ も そのまま です。
half や psalm など も そのまま です。
もしも、発音 に 関係ない もじ を すくない ルール の 範囲内 で さくじょ するような 改革案 が みたいのであれば、こちら の リンクさき へ どうぞ。
OUGH や AUGH に おける GH に とどまらず、-eigh- や -igh- などの GH も 発音に 関係が なければ 削除 します。
bight, bite, byte の くべつ は、bight が bite と おなじ つづりに なり、byte は そのまま のこります。
hype, style, type なども そのまま です。
benign, malign, sign, design, resign などは、benine, maline, sine, desine, resine の よう に 書くこと に なります。
comb, tomb, womb, subtle, climb は、coam, toom, woom, suttle, clime の よう に 書くこと に なります。
receipt を recete と 書きます。
SR1 とは ことなり、語末の e は そのまま です。
「超」基本的な12の対応を補助記号とともに示します。
ă /æ/ (hat) | ĕ /ɛ/ (pet) | ĭ /ɪ/ (bit) | ŏ /ɑ/ (hop) | ŭ /ʌ/ (cut) | o͝o /ʊ/ (book) |
ā/eɪ/(hate) | ē/iː/(Pete) | ī/aɪ/(bite) | ō/oʊ/(hope) | ū/juː/(cute) | o͞o /uː/ (boot) |
以下、規則的な対応を中心に示します。(とはいえ、buy も push も変則的なのだが。)
ă /æ/ (hat) | ā /eɪ/ (hate, tail, may) |
ĕ /ɛ/ (pet) | ē /iː/ (Pete, see, east, be) |
ĭ /ɪ/ (bit) | ī/ aɪ/ (bite,byte,lie,bye,hi,by,buy,high) |
ŏ /ɑ/ (hop ; wash) | ō /oʊ/ (hope, toe, goal, go, oh) |
ŭ /ʌ/ (cut ; son) | ū /juː/ (cute, cue, feud, few) |
o͝o /ʊ/ (book, push) | o͞o /uː/ (boot, rule, thru, threw) |
oy /ɔɪ/ (toy, coin) | oir /ɔɪər/ coir, (lawyer), (sawyer) |
ow /aʊ/ (now, out) | our /aʊər/ our, flour ; flower |
aw /ɔː/ & /ɑː/ (law, sauce) | (aur) /ɔːr/ (aural, Taurus) |
ar /ɑːr/ (card) | air /ɛər/ fair, fare |
or /ɔːr/ (sort, sore, oar ; warm) | -oor /ʊər/ tour |
ur /ɜːr/ (turn, term, third ; worm) | -ure /jʊər/ cure, pure, skewer |
「規則化英語」では、つづりのパターンに対応するよみかたをきめて、そこから逸脱した例外を修正する。マジックeのパターンも二重子音字も つかわれるが、推進は されない。
基本的な単語も ルールどおりに つづりをかえる。
th は、語頭以外では、th と dh の くべつをする。(ウィキペディアの規則化英語では、ことなる。)
動詞の過去形の語尾は、発音のとおりに表記する。 (ウィキペディアの規則化英語では、ことなる。)
ちなみに、ウィキペディアでの"規則化英語"(Regularized Inglish)は、元祖とは ちがっていて、-ed や th の つかいかた が 伝統的つづり字 そのまま です。その点では、すこしだけ "TSR" に ちかいものに なっています。
Traditional Spelling Revised では、それぞれの音素に対応する書記素のパターンを一覧表にまとめ、そこから逸脱したものを修正する。分割ダイグラフ(マジック e の パターン)も 二重子音字も つかわれる。
th は、無声音でも有声音でも そのまま。
動詞の過去形の語尾は、そのまま。
短音は a, e, i, o, u で 表記。ただし、一定数の例外(any, many, other, some)をみとめる。
長音は マジック e のほかに数種類のパターンで表記。main, mane, they, way, weigh, by, bye, buy, pie, right, rite など。同音異綴異義語の区別はかなり維持される。
/ju:/, /u:/, /U/ の区別には、こだわる。
ただし、new は、/nju:/も /nu:/も、そのまま。
"super" は、"u" をそのままにする。("oo" に しない。)
"e" は、直前の母音が短いときはカットする。
live(動詞)→ "liv"(形容詞の "live" との区別のため)、love → luv.
("-ore" の "e" は、そのまま のこすことに なりました。)
よまない g は、sign, benign などでは のこるが、gnash の g はカット。
よまない gh は のこる(night, thought)。ただし、through は (thru ではなく) throo に。
/f/ の gh は、ff になる(coff, enuff, laff)。
/f/ の ph は、そのまま(phone)。
語中の二重子音字は、ストレスのある短い母音の直後で使う(dinner, supper)。(ll, ff, ss などは語末でも使われる。)
qu, tch, th, x, -(e)d, -(e)s, -sion, -tion, -sure, -ture などは、そのまま。
接尾辞をおおむね維持。
不規則でも類推の有効なパターンをそのまま維持。
借用語のつづりをそのままにする。(cello, chef.)
部分的修正では 根本的解決に ならない。表音主義は なじみにくい。そして、保守主義で 英語のつづりが むずかしいままだと、学習に時間がかかり、つかいこなせる人が ふえにくい。(英語ユーザーが多数派にならないのは、いいことかもしれません。)
「短音」の a, e, i, o, u の つづり が 不規則な ばあい | OUGH や AUGH の つづり |
"ea", "ear", "eau" の つづり の よみかた | ch なのに /k/ の おと で よむ ばあい |
外部リンク(暫定) |
1908ねん せつりつ。まだまだ これから? |
「規則化英語(Regularized Inglish)」(ウィキペディア) ふきそくな つづりを きそくてきに なるように しゅうせい します。ただし、knight の よまない k や gh など は (よみかたの さまたげに ならない ので) そのまま のこります。whose が "hooze" に なったりします。 |
カナモジカイ の ホームページ かんじをつかわない。わかちがきをする。まぎらわしいことばをいいかえる。ただし、リンクさきのサイトでは、かんじを まったく つかわない ぶんしょう は、まれ です。 |
現代日本における「識字」のイデオロギーと漢字不可欠論 -漢字文化をよそに100年さきをいく点字- |
https://daydreem-beleever.jimdofree.com/
2018.11.17.たちあげる
もとのサイトは、
www.geocities.jp/yomikata_spelling/
えいたんご の よみかた : つづり と はつおん の ルール と パターン
こえ に だして よめば、単語 は おぼえやすくなる。英文を 音読すれば 英語が 身につくのだと いわれる。
しかし、英単語の よみかた が わからなければ 音読は できない。それが 原点 だった よう に おもいます。
英語は、文字と発音の関係が 複雑なので、身につけるのには 時間が かかります。じゅうぶんな時間・気力・体力などを もつ 人 たち だけ が、英語を身につけられるというわけです。
つづりが むずかしければ それだけ 時間が かかります。ゆえに、英語をつかえる人が ふえにくい。でも、そのほうが いいのかもしれません。もしも 英語をつかう人が マジョリティーに なったら、おしまい です。つかわないひとが おいつめられることになるので。
カナモジカイ の ウェブサイト
http://kanamozi.org/
かんじ を みなければ いみ が わからないような ことば は、つかわない ほう が いい。のぞまれるのは、カナモジ で かいても いみ が つたわる ことば。みみ で きいて わかりやすい ことば。
カナモジカイ は「コトバのバリアフリー」をうったえ、「漢字を使わないことを恥としない文化」の創造をめざしている(https://twitter.com/kanamozikai/status/1632246825750269953)とのこと。
もっと つかうカンジを へらしたほうがいいのでは?
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