PV法(Phonovisual Method=音視法)は、ベーシックな つづりをつかって 発音を まなぶ ために つくられたようです。
つづりのよみかたというよりも むしろ、発音が さき で、それに 対応する つづりを みていくような感じ です。
発音をしめすために、a-e, ee, i-e, o-e, u-e, oo など、代表的 かつ カンタンな つづりを つかいます。それぞれの 発音に 対応する 別の つづり も のせてあります。
アメリカ式発音の場合
http://www.donpotter.net/pdf/phonovisual_reviews.pdf
イギリス式発音の場合
https://archive.org/details/phonovisualmetho00scho
Phonovisual Vowel Chart で 検索。
アメリカ式の場合
https://www.pinterest.jp/pin/430375308132036131/
イギリス式の場合(aw と or が、おなじ発音として あつかわれています。)
https://archive.org/details/phonovisualmetho00scho/page/30/mode/2up
不規則な例外をしめしていないのは、もともとPV法が、つづりのよみかたではなく、発音メインのメソッドだからでしょう。
a-e
ay, ai |
ee
-e, ea |
i-e
-y, -igh |
o-e
oa, ow, -o |
u-e
ew |
-a-
- |
-e-
ea |
-i-
-y |
-o-
- |
-u-
- |
aw
au, a(ll) |
oo
- |
ur
er, ir, or |
||
a(r)
- |
oo
u |
|||
ow
ou |
||||
oy
oi |
||||
o(r)
- |
長音 a-e, ee, i-e, o-e, u-e
短音 -a-, -e-, -i-, -o-, -u-
そのほか aw, ow, oy, oo, oo
Rつき母音 ar, or, ur
1段目の a-e, ee, i-e, o-e, u-e で エイ、イー、アイ、オウ、ユー を あらわします。
それらを 軸にして、さらに そのほかの つづりかた も しめしてあります。
a-e が 基本(cake)、ほかに ay, ai も。
ee が 基本(tree)、ほかに -e, ea も。
i-e が 基本(five)、ほかに -y, -igh も。
o-e が 基本(rose)、ほかに oa, ow, -o も。
u-e が 基本(mule)、ほかに ew も。
2段目の -a-, -e-, -i-, -o-, -u- で ェア、エ、イ、オ、ア を あらわします。
ほかにも 対応する つづりかた も しめしてあります。
-a- が 基本(cat)、ほかに しめされていません。
-e- が 基本(bed)、ほかに ea も。
-i- が 基本(fish)、ほかに -y も。
-o- が 基本(top)、ほかに しめされていません。
-u- が 基本(duck)、ほかに しめされていません。
aw が 基本(saw)、ほかに au, a(ll)。(イギリス式発音では or も ふくまれる。)
a(r) が 基本(car)、ほかに しめされていません。
oo が 基本(moon)、ほかに しめされていません。
oo が 基本(book)、ほかに u も。
ow が 基本(cow)、ほかに ou も。
oy が 基本(boy)、ほかに oi も。
o(r) が 基本(fork)、ほかに しめされていません。
ur が 基本(fur)、ほかに er, ir, or も。
PV法母音一覧表では、2つの発音に 対応する つづり も いくつか あります。
ea は、イー にも エ にも 対応。please, pleasure.
oo は、ウー にも ウ にも 対応。moon, book.
ow は、アウ にも オウ にも 対応。cow, low.
or は、オー にも アー にも 対応。fork, word.
u は、ア にも ウ にも 対応。cut, push.
-y は、アイ にも イ にも 対応。my, happy.
ea の 発音例外(break, great, steak, yea)も、oo の 発音例外(blood, flood)も、一覧表だけでは わかりません。もともと の もくてき が ちがうから でしょう。
ei, eu, ie, oe, ue, air など は?
PV法の 母音一覧は、あくまで 母音の発音を 基本的な つづりパターンに むすびつけることが おも な もくてき の よう です。
smear と swear の 母音の発音の区別は、PV法の 母音一覧表では わからないのです。
アメリカ発音に対応したバージョンです。
aw と or を べつべつ の おと と して あつかっています。
https://youtu.be/Ne7qfYgiC7A
英語のサウンドとリズム
https://www.amazon.co.jp/dp/488024256X/376-6410718-2328618
ためしよみ11ページの PV法チャートが シンプルに まとまっています。
(発音をしめすための 基本つづり のみ のせてあるだけです。)
ちなみに、その書籍の目次をみると、
a-e, ee, i-e, o-e, u-e よりも さきに
-a-, -e-, -i-, -o-, -u- を だしてあります。
なんとなく、フォニックスっぽい ならべかた です。
マジック e を意識してのことなのか?
日本人向けに カスタマイズされたと おぼしき 一覧表 です。
http://snkeigoya.blog.fc2.com/img/201508071413263d7.jpg/
http://web.archive.org/web/20151208015451/http://snkeigoya.blog.fc2.com/img/201508071413263d7.jpg/
http://www.snkkoi.com/eigoya/top/menu01pv.html
http://www.snkkoi.com/eigoya/pdf/eigo_hatsuon_tameshiyomi.pdf
https://web.archive.org/web/20151208011933/http://www.snkkoi.com/eigoya/pdf/eigo_hatsuon_tameshiyomi.pdf
つぎの書籍のほうが、もともとのPV法に ちかいかもしれません。米語式発音なので、aw と or の区別をしています。
『英語のアイウエオ 教師用(指導の手引き)―PV法発音練習帳』
『英語のアイウエオ PV法発音練習帳 母音編・生徒用』
「超」基本的な12の対応を補助記号とともに示します。
ă /æ/ (hat) | ĕ /ɛ/ (pet) | ĭ /ɪ/ (bit) | ŏ /ɑ/ (hop) | ŭ /ʌ/ (cut) | o͝o /ʊ/ (book) |
ā/eɪ/(hate) | ē/iː/(Pete) | ī/aɪ/(bite) | ō/oʊ/(hope) | ū/juː/(cute) | o͞o /uː/ (boot) |
以下、規則的な対応を中心に示します。(とはいえ、buy も push も変則的なのだが。)
ă /æ/ (hat) | ā /eɪ/ (hate, tail, may) |
ĕ /ɛ/ (pet) | ē /iː/ (Pete, see, east, be) |
ĭ /ɪ/ (bit) | ī/ aɪ/ (bite,byte,lie,bye,hi,by,buy,high) |
ŏ /ɑ/ (hop ; wash) | ō /oʊ/ (hope, toe, goal, go, oh) |
ŭ /ʌ/ (cut ; son) | ū /juː/ (cute, cue, feud, few) |
o͝o /ʊ/ (book, push) | o͞o /uː/ (boot, rule, thru, threw) |
oy /ɔɪ/ (toy, coin) | oir /ɔɪər/ coir, (lawyer), (sawyer) |
ow /aʊ/ (now, out) | our /aʊər/ our, flour ; flower |
aw /ɔː/ & /ɑː/ (law, sauce) | (aur) /ɔːr/ (aural, Taurus) |
ar /ɑːr/ (card) | air /ɛər/ fair, fare |
or /ɔːr/ (sort, sore, oar ; warm) | -oor /ʊər/ tour |
ur /ɜːr/ (turn, term, third ; worm) | -ure /jʊər/ cure, pure, skewer |
「規則化英語」では、つづりのパターンに対応するよみかたをきめて、そこから逸脱した例外を修正する。マジックeのパターンも二重子音字も つかわれるが、推進は されない。
基本的な単語も ルールどおりに つづりをかえる。
th は、語頭以外では、th と dh の くべつをする。(ウィキペディアの規則化英語では、ことなる。)
動詞の過去形の語尾は、発音のとおりに表記する。 (ウィキペディアの規則化英語では、ことなる。)
ちなみに、ウィキペディアでの"規則化英語"(Regularized Inglish)は、元祖とは ちがっていて、-ed や th の つかいかた が 伝統的つづり字 そのまま です。その点では、すこしだけ "TSR" に ちかいものに なっています。
Traditional Spelling Revised では、それぞれの音素に対応する書記素のパターンを一覧表にまとめ、そこから逸脱したものを修正する。分割ダイグラフ(マジック e の パターン)も 二重子音字も つかわれる。
th は、無声音でも有声音でも そのまま。
動詞の過去形の語尾は、そのまま。
短音は a, e, i, o, u で 表記。ただし、一定数の例外(any, many, other, some)をみとめる。
長音は マジック e のほかに数種類のパターンで表記。main, mane, they, way, weigh, by, bye, buy, pie, right, rite など。同音異綴異義語の区別はかなり維持される。
/ju:/, /u:/, /U/ の区別には、こだわる。
ただし、new は、/nju:/も /nu:/も、そのまま。
"super" は、"u" をそのままにする。("oo" に しない。)
"e" は、直前の母音が短いときはカットする。
live(動詞)→ "liv"(形容詞の "live" との区別のため)、love → luv.
("-ore" の "e" は、そのまま のこすことに なりました。)
よまない g は、sign, benign などでは のこるが、gnash の g はカット。
よまない gh は のこる(night, thought)。ただし、through は (thru ではなく) throo に。
/f/ の gh は、ff になる(coff, enuff, laff)。
/f/ の ph は、そのまま(phone)。
語中の二重子音字は、ストレスのある短い母音の直後で使う(dinner, supper)。(ll, ff, ss などは語末でも使われる。)
qu, tch, th, x, -(e)d, -(e)s, -sion, -tion, -sure, -ture などは、そのまま。
接尾辞をおおむね維持。
不規則でも類推の有効なパターンをそのまま維持。
借用語のつづりをそのままにする。(cello, chef.)
部分的修正では 根本的解決に ならない。表音主義は なじみにくい。そして、保守主義で 英語のつづりが むずかしいままだと、学習に時間がかかり、つかいこなせる人が ふえにくい。(英語ユーザーが多数派にならないのは、いいことかもしれません。)
「短音」の a, e, i, o, u の つづり が 不規則な ばあい | OUGH や AUGH の つづり |
"ea", "ear", "eau" の つづり の よみかた | ch なのに /k/ の おと で よむ ばあい |
外部リンク(暫定) |
1908ねん せつりつ。まだまだ これから? |
「規則化英語(Regularized Inglish)」(ウィキペディア) ふきそくな つづりを きそくてきに なるように しゅうせい します。ただし、knight の よまない k や gh など は (よみかたの さまたげに ならない ので) そのまま のこります。whose が "hooze" に なったりします。 |
カナモジカイ の ホームページ かんじをつかわない。わかちがきをする。まぎらわしいことばをいいかえる。ただし、リンクさきのサイトでは、かんじを まったく つかわない ぶんしょう は、まれ です。 |
現代日本における「識字」のイデオロギーと漢字不可欠論 -漢字文化をよそに100年さきをいく点字- |
https://daydreem-beleever.jimdofree.com/
2018.11.17.たちあげる
もとのサイトは、
www.geocities.jp/yomikata_spelling/
えいたんご の よみかた : つづり と はつおん の ルール と パターン
こえ に だして よめば、単語 は おぼえやすくなる。英文を 音読すれば 英語が 身につくのだと いわれる。
しかし、英単語の よみかた が わからなければ 音読は できない。それが 原点 だった よう に おもいます。
英語は、文字と発音の関係が 複雑なので、身につけるのには 時間が かかります。じゅうぶんな時間・気力・体力などを もつ 人 たち だけ が、英語を身につけられるというわけです。
つづりが むずかしければ それだけ 時間が かかります。ゆえに、英語をつかえる人が ふえにくい。でも、そのほうが いいのかもしれません。もしも 英語をつかう人が マジョリティーに なったら、おしまい です。つかわないひとが おいつめられることになるので。
カナモジカイ の ウェブサイト
http://kanamozi.org/
かんじ を みなければ いみ が わからないような ことば は、つかわない ほう が いい。のぞまれるのは、カナモジ で かいても いみ が つたわる ことば。みみ で きいて わかりやすい ことば。
カナモジカイ は「コトバのバリアフリー」をうったえ、「漢字を使わないことを恥としない文化」の創造をめざしている(https://twitter.com/kanamozikai/status/1632246825750269953)とのこと。
もっと つかうカンジを へらしたほうがいいのでは?
あなたもジンドゥーで無料ホームページを。 無料新規登録は https://jp.jimdo.com から