日本の英和辞典 や 外国人学習者向けの 英英辞典で つかわれている 発音記号は、IPAを もとにした もの で あり、あくまで 英語を 外国語として 学習する ひと たちの ための ものと おもっておいたほうが いいです。
英語圏の ひと たち(言語学者など以外)に とって は、あまり なじみ が ない よう です。ふだん、日常生活 では つかっていないからです。もし 英単語の 読みかたを IPAで 書いて みせたとしても、かえって むずかしく なって しまう でしょう。
それでも、ウィキペディアの 英語版では 人名に 対して 発音記号(IPA) が つかわれて います。たとえば、Justin Bieber の 項目 など です。
http://en.wikipedia.org/wiki/Justin_Bieber
リンクさき の 本文中 の Bieber の 直後に 発音記号(IPA)での 発音表記 が あり、カーソルを 合わせると、'b' in 'buy'、/i:/ long 'e' in 'bead'、 /ər/ 'er' in 'finger' など の よう な 説明が 出てきますし、クリック する と Help:IPA for English と いう ページ に ジャンプ します。
実際、IPAに 準拠した 発音記号には、ムダな 点も あります。
shock の sh や jump の j は つづり の まま でも 読める はず なのに、とくしゅな 記号に おきかえなくては いけない はめ に なります。yes の y も /j/ という 記号(カタカナで「ヨッド」と よびます)で しめされます。
では、IPA方式の 発音記号を つかわずに どうやって 単語の 読みかたを おぼえるのか。そもそも IPAだけが 発音記号というわけではなく、ちがう 種類の もの も あります。
いくら ネイティブスピーカーでも、すべての 単語を 耳から おぼえる というわけには いかない でしょう。英米人にも 読めない 英単語は あります。(日本人が すべての 漢字 や 漢語を 読めるわけではないのと おなじ です。)
Dictionary Pronunciation Key
https://education.yahoo.com/reference/dictionary/pronunciation_key
https://web.archive.org/web/20140926214500/https://education.yahoo.com/reference/dictionary/pronunciation_key
この リンク先の 発音記号(AHD symbols)一覧を みれば わかる ように、IPAとは ことなり、yes の y の音は y の文字 で しめされ、ship, dish の sh の音は sh の つづり で しめされ、judge の j の音は j の文字 で しめされ、church の ch の音は ch の つづり で しめされます。
https://en.wikipedia.org/wiki/Phonetic_notation_of_the_American_Heritage_Dictionary
https://www.thefreedictionary.com/ では、IPAだけでなく、それ以外の発音記号も つかわれています。
母音字には つづり字記号が つきます。a, e, i, o には 「短音記号」や「長音記号」が つきます。u には「短音記号」が つきますが、「長音記号」は つきません。yoo や oo で 代用するのでしょう。oo にも「短音記号」や「長音記号」が つきます。
https://www.thefreedictionary.com/you
補助記号つき表記では(yo͞o)、IPAでは(/juː/; unstressed /jʊ/) でした。
https://www.thefreedictionary.com/new
補助記号つき表記では (no͞o, nyo͞o)、IPAでは (njuː)(nu, nyu) でした。
https://www.thefreedictionary.com/book
補助記号つき表記では (bo͝ok)、IPAでは (bʊk) でした。
bay, day, may, pay, ray, say, stay, way などを bā, dā, mā, pā, rā, sā, stā, wā の よう に 書くのは、かなり ばかばかしい のも たしか です。この 方式 は、ながい 単語 で こそ いりょく を 発揮 します。英語の つづり に ちかい じづら の 記号 だから です。
辞書によっては、yo͞o, o͞o ではなく、yü, ü を つかって 表記したりします。
https://www.merriam-webster.com/dictionary/cute ˈkyüt
https://www.merriam-webster.com/dictionary/you ˈyü yə, also yē
https://www.merriam-webster.com/dictionary/new
ˈnü chiefly British ˈnyü in place names usually (ˌ)nu̇, or nə, or (ˌ)ni
メリアムウェブスターの オンライン辞書では、u に「短音記号」を つけることは せず、"ə" の 記号を 使用します。
https://www.merriam-webster.com/dictionary/cut ˈkət
https://www.merriam-webster.com/dictionary/sudden ˈsə-dᵊn
"ə" の記号は、ストレス が あるとき と ないとき と で ことなる 発音を あらわしたりするので やっかい です。ストレスが あるときは 「短音」の u であり、ストレスが ないときは 「短音」の u よりも 「短音」の i のような音 だったり します (子音の発音の直前で)。また、"l" の 音 の 直前では "oo" の「短音」だったりするわけです。r の直前では 音 が r
と 融合 します。(北米英語の場合です。)
単語の 読みかた は、つづりかえ に よって しめす こと が できます。
端的に 言うと、こんな 感じ です。
音節は ハイフンによって しめされます。ストレスのある 音節は 大文字 あるいは 太字で しめされます。二重子音字は (ss 以外) つかわれない 傾向 が あります。
しかし、絶対的な ルール が ある わけ では なく、方式 は いろいろ ある よう です。
発音リスペリング
"Diarrhoea"(下痢) は DYE-uh-REE-uh と発音する。
Pronunciation respelling
https://en.wikipedia.org/wiki/Pronunciation_respelling
"Diarrhoea" is pronounced DYE-uh-REE-uh
https://en.wikipedia.org/wiki/Help:Pronunciation_respelling_key
ウィキペディアで英単語を"発音リスペリング"する場合の表記法
Wikipedia:Pronunciation respelling key
http://en.wikipedia.org/wiki/Wikipedia:Pronunciation_respelling_key
Key to Phonetic Respelling
https://www.dictionary.com/e/key-to-phonetic-respelling/
Spelled Pronunciation
ttp://dictionary.reference.com/help/luna/Spell_pron_key.html
https://web.archive.org/web/20160303204424/http://dictionary.reference.com/help/luna/Spell_pron_key.html
NEBRASKA PRONUNCIATION GUIDE
http://www.ap.org/nebraska/pronunciation.htm
Part One: Practice and Procedure
http://wps.prenhall.com/chet_brown_legalterm_5/71/18315/4688673.cw/index.html
How to say "Purple" in Japanese
http://www.5min.com/Video/How-to-say-Purple-in-Japanese-6887
むずかしい 単語 の 読みかた も 外国語 の 単語 の 読みかた も、英語風の つづりかえ で 対処 する よう です。
米大統領の読み仮名つき原稿、ネットに流出 http://www.yomiuri.co.jp/net/news/20070926nt08.htm
When words get in the way, Bush goes phonetic http://www.reuters.com/article/idUSN2540350420070925
もはや 旧聞 ですが、"sar-KO-zee" で 検索 する と いろいろ でてきます。
つづりかえ の 際に、フォニックスが 大前提 に なっていたほうが わかりやすい よう ですが、さすがに それだけでは 無理 が でてくる よう です。
あるがままの つづりを うけいれる こと を 前提 と した フォニックス と、読みかたを 表記するための 書きかた と では、おなじ で いい はず が ありません。やくわり が ことなる から です。
th の つづり も 読みかた に よって 表記を 変える こと に なりますし、あいまい母音を どう 表記 する か など も、くふう が 必要です。
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q13151463263
引用されていました。
わかりやすい ブログ記事が あったので、紹介します。
ttp://hatuontomo.blog93.fc2.com/blog-entry-499.html
長めの 単語の 発音を、カンタンな 単語の つづり の 連続に おきかえて 書いたりするわけです。
「超」基本的な12の対応を補助記号とともに示します。
ă /æ/ (hat) | ĕ /ɛ/ (pet) | ĭ /ɪ/ (bit) | ŏ /ɑ/ (hop) | ŭ /ʌ/ (cut) | o͝o /ʊ/ (book) |
ā/eɪ/(hate) | ē/iː/(Pete) | ī/aɪ/(bite) | ō/oʊ/(hope) | ū/juː/(cute) | o͞o /uː/ (boot) |
以下、規則的な対応を中心に示します。(とはいえ、buy も push も変則的なのだが。)
ă /æ/ (hat) | ā /eɪ/ (hate, tail, may) |
ĕ /ɛ/ (pet) | ē /iː/ (Pete, see, east, be) |
ĭ /ɪ/ (bit) | ī/ aɪ/ (bite,byte,lie,bye,hi,by,buy,high) |
ŏ /ɑ/ (hop ; wash) | ō /oʊ/ (hope, toe, goal, go, oh) |
ŭ /ʌ/ (cut ; son) | ū /juː/ (cute, cue, feud, few) |
o͝o /ʊ/ (book, push) | o͞o /uː/ (boot, rule, thru, threw) |
oy /ɔɪ/ (toy, coin) | oir /ɔɪər/ coir, (lawyer), (sawyer) |
ow /aʊ/ (now, out) | our /aʊər/ our, flour ; flower |
aw /ɔː/ & /ɑː/ (law, sauce) | (aur) /ɔːr/ (aural, Taurus) |
ar /ɑːr/ (card) | air /ɛər/ fair, fare |
or /ɔːr/ (sort, sore, oar ; warm) | -oor /ʊər/ tour |
ur /ɜːr/ (turn, term, third ; worm) | -ure /jʊər/ cure, pure, skewer |
「規則化英語」では、つづりのパターンに対応するよみかたをきめて、そこから逸脱した例外を修正する。マジックeのパターンも二重子音字も つかわれるが、推進は されない。
基本的な単語も ルールどおりに つづりをかえる。
th は、語頭以外では、th と dh の くべつをする。(ウィキペディアの規則化英語では、ことなる。)
動詞の過去形の語尾は、発音のとおりに表記する。 (ウィキペディアの規則化英語では、ことなる。)
ちなみに、ウィキペディアでの"規則化英語"(Regularized Inglish)は、元祖とは ちがっていて、-ed や th の つかいかた が 伝統的つづり字 そのまま です。その点では、すこしだけ "TSR" に ちかいものに なっています。
Traditional Spelling Revised では、それぞれの音素に対応する書記素のパターンを一覧表にまとめ、そこから逸脱したものを修正する。分割ダイグラフ(マジック e の パターン)も 二重子音字も つかわれる。
th は、無声音でも有声音でも そのまま。
動詞の過去形の語尾は、そのまま。
短音は a, e, i, o, u で 表記。ただし、一定数の例外(any, many, other, some)をみとめる。
長音は マジック e のほかに数種類のパターンで表記。main, mane, they, way, weigh, by, bye, buy, pie, right, rite など。同音異綴異義語の区別はかなり維持される。
/ju:/, /u:/, /U/ の区別には、こだわる。
ただし、new は、/nju:/も /nu:/も、そのまま。
"super" は、"u" をそのままにする。("oo" に しない。)
"e" は、直前の母音が短いときはカットする。
live(動詞)→ "liv"(形容詞の "live" との区別のため)、love → luv.
("-ore" の "e" は、そのまま のこすことに なりました。)
よまない g は、sign, benign などでは のこるが、gnash の g はカット。
よまない gh は のこる(night, thought)。ただし、through は (thru ではなく) throo に。
/f/ の gh は、ff になる(coff, enuff, laff)。
/f/ の ph は、そのまま(phone)。
語中の二重子音字は、ストレスのある短い母音の直後で使う(dinner, supper)。(ll, ff, ss などは語末でも使われる。)
qu, tch, th, x, -(e)d, -(e)s, -sion, -tion, -sure, -ture などは、そのまま。
接尾辞をおおむね維持。
不規則でも類推の有効なパターンをそのまま維持。
借用語のつづりをそのままにする。(cello, chef.)
部分的修正では 根本的解決に ならない。表音主義は なじみにくい。そして、保守主義で 英語のつづりが むずかしいままだと、学習に時間がかかり、つかいこなせる人が ふえにくい。(英語ユーザーが多数派にならないのは、いいことかもしれません。)
「短音」の a, e, i, o, u の つづり が 不規則な ばあい | OUGH や AUGH の つづり |
"ea", "ear", "eau" の つづり の よみかた | ch なのに /k/ の おと で よむ ばあい |
外部リンク(暫定) |
1908ねん せつりつ。まだまだ これから? |
「規則化英語(Regularized Inglish)」(ウィキペディア) ふきそくな つづりを きそくてきに なるように しゅうせい します。ただし、knight の よまない k や gh など は (よみかたの さまたげに ならない ので) そのまま のこります。whose が "hooze" に なったりします。 |
カナモジカイ の ホームページ かんじをつかわない。わかちがきをする。まぎらわしいことばをいいかえる。ただし、リンクさきのサイトでは、かんじを まったく つかわない ぶんしょう は、まれ です。 |
現代日本における「識字」のイデオロギーと漢字不可欠論 -漢字文化をよそに100年さきをいく点字- |
https://daydreem-beleever.jimdofree.com/
2018.11.17.たちあげる
もとのサイトは、
www.geocities.jp/yomikata_spelling/
えいたんご の よみかた : つづり と はつおん の ルール と パターン
こえ に だして よめば、単語 は おぼえやすくなる。英文を 音読すれば 英語が 身につくのだと いわれる。
しかし、英単語の よみかた が わからなければ 音読は できない。それが 原点 だった よう に おもいます。
英語は、文字と発音の関係が 複雑なので、身につけるのには 時間が かかります。じゅうぶんな時間・気力・体力などを もつ 人 たち だけ が、英語を身につけられるというわけです。
つづりが むずかしければ それだけ 時間が かかります。ゆえに、英語をつかえる人が ふえにくい。でも、そのほうが いいのかもしれません。もしも 英語をつかう人が マジョリティーに なったら、おしまい です。つかわないひとが おいつめられることになるので。
カナモジカイ の ウェブサイト
http://kanamozi.org/
かんじ を みなければ いみ が わからないような ことば は、つかわない ほう が いい。のぞまれるのは、カナモジ で かいても いみ が つたわる ことば。みみ で きいて わかりやすい ことば。
カナモジカイ は「コトバのバリアフリー」をうったえ、「漢字を使わないことを恥としない文化」の創造をめざしている(https://twitter.com/kanamozikai/status/1632246825750269953)とのこと。
もっと つかうカンジを へらしたほうがいいのでは?
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